癒着する波
生きて欲しいのと 微笑んだ
ふざけるなと 激怒した
あの空この空 夢遊に浮き立つ砂の元で道行く人の声を聞かず 人々は埋まっていく
死んで欲しいのと 微笑んだ
是非ともと 喜んだ
あの海この海 どこへゆく 街の彼方に夕日が落ちる 道行く人は指さし笑う 人々の声微睡みに映る
何も言わない 君は何も言わない
私の中の私だけが嫉妬して文句を言い続ける
空と海は繋がっている 切っても切り離せない縁が癒着して いつまでも どこまでも
地平線は呪いだ 愛の皮を被った束縛
無理にちぎったら お終い
どこにもない ここにもない祈り
私は離れてしまいたい 遠くに沈んで笑われたい
落ちた落ちた 住民は夢の中で歌っている
私を笑って 歌っている