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幽霊の鉛

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#現代詩

全てのせいを受け入れなければならない。さもなくば、死を提供されることは無いと。
もったいない好きのマジョリティは言う。
吐いて捨てられるだけの消費物は燃やされることしか与えられないのに。

抑うつ的な感情と人殺しの夢
手首の数に暴力が含まれている
おかしくなんてなりたくない
配っている
感染してしまった。この世の悪さに酔わされた。これは私のせいではないんだ
これは私のせいではないんだ
これは、私のせいではないんだ

名声がないのに覚えてもらうのは至難だ。
だから笑われて欲しい。もしくは憎んで欲しい。情緒がないことを、どうかな。死なんだ。

願っている
泥人形で遊んでられるあなたに
二度とその縁から出られないように囲って
頼むから二度と現れないでくれと
お雛様を裸にしてその首に教えてやる
どうしても知られたくない
俺の肌に触れても汚れるだけなンだって
だから口に含んで汚染されて欲しい
これは、あぁ、限った話じゃない

あの鮮やかな記憶たちは一秒ごとに過ぎていき、今の目に見える灰色だけを信じているから、未来の絵もとっくに色がない

どす黒い洞窟には蝙蝠がいて
歯を見せておどおどと笑っている
私の言葉を耳にして、噛み付くように飛んでいく
さようなら、一歩手前にあったはずの出口からは光が囁く
その煩わしさといったら、、、
だから歩いていく、ゆっくり、地獄へ踏み出していく
さようなら、軽蔑します。これまでの日々。

生きごごちをしてはいけない
のだ、君の真下にも
待っていたのに
むしろ その方が良かった
今は みんな帰りやがった
せなかをみるものも顔を知る人もいない
一か八かでかけた足も、気がつけば片足になっている
抜け落ちた歯と、小指から溢れる血が
情けねぇ

チックタック チックタック
チックタック 繋ぐ糸に引かれてる
チックタック 指先を通ってぬわれてく
白い糸が染まってる
深夜3時を跨いでく
チックタック チックタック
チックタック まだ止まらないで
チックタック 針が折れるまで

宇宙の角を三つ数えて
阿婆擦れの一角獣と
泥道に書く徒然のクソ
既に知れ渡った未確認生物

たったそれだけで、世界は回れる
ダサい仕組み

偶に食べるおやつが好きなんじゃなくて、砂糖で圧死することが希望なンだよ

擬似々して刻々する
窓の剥がれたささくれに指して
いつか星のかけらになる塵と細胞を
馬鹿みたいな頭痛に詰める
次元の認識をした時点で
縁の向こうから手を振っている
それを、車窓からまた見ている

チネチッタ
休日は抜けがけである
つま先から頭のてっぺんまで見えなきゃ嫌な主義だ
チネチッタ
ラブシーンは小さなスポットライトを浴びる
明日が巨大なカメラと大きなフラッシュライトの準備をしている
チネチッタ
みんなが待っている
チネチッタ
脚本を破られた
監督は足を滑らせて落ちた

430kmから聞こえる寝息を電波が届けてくれる
それだけは、感謝しなくてはならない
神とか仏とかに

い、?
いや?
そうだなァ、嫌いじゃないけど。その味付けは苦手かも。
でもさァ、全部醤油つけちゃうじゃない。アナタ。
だから、嫌いじゃないよ