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幽霊の鉛

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#夏

悲々

悲々

かなかなかなかなかな
僕の命をあの子が見ている
かなかなかなかなかな
背に這う羽織が僕の言う事なしに鳴る
かなかなかなかなかな
あの子は僕を軽蔑してる
かなかなかなかなかな
今晩だけだね
かなかなかなかなかな
寂しいのはあの子の云と昔の人が詠嘆したんだよ

かなかなかなかなかな
あの子は僕を無視してる
かなかなかなかなかな
不気味な僕は怖くないよ
かなかなかなかなかな
梅雨から寒さに運ばれるんだ

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処夏

処夏

つっあっちーーーーちっちっちーー
血ーー〜〜???!
廃れてん、じゃあ、あ、ねぇ〜!
あーー、あ、あ、ぇあ、ーー!!
ばっっかにしてんのか????
前、前ばっかばっかばっか、じゃあ、、あー
死んでばっかの腐りかけは腹を壊すよ
あーー、ぐちゃぐちゃじゃんね
もう、いなくなったじゃんね
能無しはどこから腐敗してくんだろうね!!
逃げ水が呼んでんだ、お前の癖に
言葉で傷つけちゃっ、いけないんだよ!って!

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