悲々
かなかなかなかなかな
僕の命をあの子が見ている
かなかなかなかなかな
背に這う羽織が僕の言う事なしに鳴る
かなかなかなかなかな
あの子は僕を軽蔑してる
かなかなかなかなかな
今晩だけだね
かなかなかなかなかな
寂しいのはあの子の云と昔の人が詠嘆したんだよ
かなかなかなかなかな
あの子は僕を無視してる
かなかなかなかなかな
不気味な僕は怖くないよ
かなかなかなかなかな
梅雨から寒さに運ばれるんだ
かなかなかなかなかな
今晩だけだね
かなかなかなかなかな
僕は淋しさを覚えたよ
かなかなかなかなかな
かなかなかなかなかな