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幽霊の鉛

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2022年12月の記事一覧

言葉には 使用期限/回数 があって
だから「減るもンじゃない」のは嘘
と、勝手に思ってるだけで
皆々様は好きに使って
騙すのも騙されるのも自由だし
だけど最後 君たちに残るのは
幾つを誰に使ったか
あぁ たくさん振りまいたなら その程度
返らない残らない
自戒 馬鹿にならない様に

偉そうにしちゃってさ
数があれば 相手を知らなきゃ
大層立派に見えるだろうよ
凡人がうたったところで
あぁ 所詮は落ち葉だと
そうだ お前もどうせ見ない
だから傷付ける言葉を使って
それで覚えてくれるなら
死んだっていいか その後は

視界を下げて
くろもじがゆれ
あ 吐く

東京

田舎から都会へ憧れる人の方がお化粧がお上手
都会生まれ都会育ちは実は地味
関東から出たいって子も居るぐらい
嘘だって、‎思うかしら
種明かし
色んなもの運びが良い拠点がある。東京と言う。
色んなものがあると焦がれて人は行く。東京と言う。
ただ本当はね、何も無い
ただ排気ガスと喧騒と唾
でもキラキラして見えるのよって、
それは誰かの憧れが、イデアを叶えようとしているから
都会って綺麗な人が居るのでし

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上機嫌に乗って書く
そういう時は決まって空想家気取り
好きとか、そういうンの………
それでも随分勝手な奴だから
気分が悪い時は反吐みたいなもン
離れないでとか、そういうンの………
甘ったるいね、いつから
品質表示は砂糖が一番、でも
煮詰まりすぎてる
から、吐いていいよ

溺愛

溺愛

みな等しくタンパク質の塊なのに
世間はくさい社会の匂いがするのに
あの子は甘く優しい香りがして

みな等しく皮がくっついて
世間は安い剥がれたもの纏わって
あの子はふわふわ柔らかい

みな等しく脳みそ詰まって
世間は量産された蟻の線路を歩くのに
あの子は広く海を漂う

目が合ってから息が出来なくて
酸素も届かず頭も回ってない
思考に水が入って沈んでく
でも自ら飛び込んだ海だから
後悔は微塵もない

Ve

Ve

生まれる前はずっと今じゃ臭い世界で
でも俺はきっと泥沼で虐められていたから
多分あンまりかわりない
教会に行って寺に行って参道通って
きっと俺は祈ってた
明日はマシになれと、ただ馬鹿が増すだけなのに
だから今日も虐げられる
生まれる前は真っ暗で
今も殴られてるけど、多分ずっとマシなはず
神様ありがとう
神様ありがとう
糞みたいな日だけど、多分ずっと増したはず
どうかあなたも来てください
泥を嫌わず

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海より肉よりもずっと深いところにいる
受け売りだけど
馬鹿が喜ぶ桜になるなら
死体よりもずっと深いところにいる
芽吹かなくていい
根を這って
骨身を折るまで髄までここにいて
春風の吹く前に霜焼けの下で
凍えてしまって
幾億年後に目を覚まそう

排気ガスも震えてる
霜焼けの言葉を吐きながら
駆け足抜け足凍り足
暖房のリレー
一等賞はコタツの蜜柑
近くの人がとってよね
って
うちにはコタツなんて無かった
冷えた鉄の諸刃が頭に刺さって
それでも星が屑みたいに綺麗なんだから腹が立つ
屑みたいに綺麗なんだから……

足元見て文句を言う、それって凄く綺麗でしょ
それは正だと皆笑う
それを解だと皆笑う
から
じゃあ、助け舟だとか差し伸べる手はぶった斬って
ズット貧乏なまま生きていくのが綺麗ってことね
糞ったれ貴族共

薬をちょっと零して呑んでから
お粉を叩いた日が曖昧になっていた
無垢な垢の顔を落とすもののないクレンジングで濡らす
染み込んだのは深い傷で
それはどこかの昔に引っ掻いた気がする
えぇ、と今日は明明後日?

乾ら固まった皮膚の擬態が死んだ
片目だけが残っている
このまま一緒にいるつもり
でも片割れはもういないのよ
それでも一緒にいるつもり
ホンモノの滑りを奪って
ずっとそこでキスでもしてるの
困った子
早くおいでと焦らしてみても
ませては「死にたくない」と笑ってる

絞め締め締めい゛!い゛ーーー!!あ゛
死にた
はぁ、助けて欲しい
殺して欲しい生きたくない嫌だ
死にたい馬鹿みたいに笑ってた数分前、うそ十二時間前
俺はどこにたっている
舞台がなきゃ結局ただの野良
どうにかなる なんて、おまえ
いいなぁいいないいいないいないいな
おれにはねぇよ

笑いながら爪を噛んでいる
う、かえしてほしい早く
はぁ、、
軋む念慮
死む
う、……ほしい
帰りたい
カンパは苦手だから
、でも
溺れたい