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川柳カルタ

 今年1月に出た『文藝春秋』創刊90周年記念号。そこには「新・百人一首 近現代短歌ベスト100」という特別企画が載っていた。近現代歌人から百人を選び、そこから四人の大物歌人が分担して百首を選んだものだ。この企画は早速『新・百人一首』(文春新書)として発売されている。
 せっかくの新・百人一首だ。カルタとして学校教育に取り入れてもいいかもしれない。ちょうど競技カルタを主題にしたマンガ『ちはやふる』が10代に人気な時だけに。
 カルタといえば、以前ある句会で川柳カルタを楽しんだ。柳多留~近代~戦後の名句について、読み人が上五と中七を朗誦し、みんなで下五の書かれた札を取り合う遊びだ。
 川柳カルタの良いところは、遊びながら柳人の教養を身につけられるところ。川柳は17音であるのに加え、カルタの視覚性と聴覚性、そして遊戯性もあり、おのずと名句を暗記できてしまうのだ。
 私が遊んだ川柳カルタは六大家系の方々が多い場だったので、選ばれた川柳もそれに合わせたものだったが、各グループが自分たちに合ったカルタを作れば良いと思う。新子派のグループならば、新子さんの作品だけでカルタを作っても面白いかもしれない。

初出 2013年05月05日ゆうゆう夢工房
※今日5月27日は「百人一首の日」らしいですね