飯島章友

短歌と川柳を書いています。2010年、第25回短歌現代新人賞。2020年、川柳アンソロジー『はじめまして現代川柳』に参加。第26回・第27回杉野十佐一賞準賞。2021年、第一句集『成長痛の月』刊行。お問合せはsenryusuplex(a)gmail.comまで。

飯島章友

短歌と川柳を書いています。2010年、第25回短歌現代新人賞。2020年、川柳アンソロジー『はじめまして現代川柳』に参加。第26回・第27回杉野十佐一賞準賞。2021年、第一句集『成長痛の月』刊行。お問合せはsenryusuplex(a)gmail.comまで。

最近の記事

山下一路『世界同時かなしい日に』(書肆侃侃房)11月発売予定 http://www.kankanbou.com/books/tanka/0647

    • 短詩型文学誌「連衆」101号

      短詩型文学誌「連衆」101号(2024年10月号) 編集・発行人 谷口愼也 「連衆」は短詩型文学誌とあるように、俳句欄と川柳欄とがあります。今号には招待作家として俳句から増田まさみさんが、川柳から飯島章友が作品を寄稿しています。  てにをはの亂れて蝶を裏返す  増田まさみ  過去のしおりとしてのしもんかな  飯島章友 他でもない短詩型文学誌ということで、今回は川柳とか俳句とかにとらわれない句群を提出しました。七七句(短句)や自由律、社会性川柳、短歌的レトリックの十七字な

      • 「川柳アンジェリカ」発行

        川柳アンジェリカ 2024年9月25日発行 発行人 笹田かなえ 定価  800円(送料込) 川柳アンジェリカWebサイト 今年7月からWeb上で活発に川柳を発信し話題になっている川柳ユニット「川柳アンジェリカ」の誌が発行されました。今回、会員作品の一句評は飯島章友が書いております。 会員の方のお住まいはほぼバラバラなのですが、メンバーはネットで繋がっています。今回、ネット句会報も第2回までを掲載。句会参加者の合評は会話形式で書かれています。すごく臨場感があって面白いですよ

        • 川柳スパイラル第21号「小遊星」

          今回の「小遊星」のゲストは第一句集『甘藍の芽』(港の人)を発売され、第17回川柳文学賞正賞を受賞された城水めぐみさんです。いまノリにノッている柳人さんだけに必見ですよ。 城水さんの川柳は「川柳とはこうである!」といった押しつけがましさがなく、またイズムだのルサンチマンだのを露骨に込めるわけでもなく、純粋に作品を楽しめるところが素晴らしいです。城水さんみたいな柳人の良さがもっともっと広まったらいいのに。これほんと。 「現代川柳とは難解なものだからそういう作風でなければならな

          久保田紺句集『大阪のかたち』、アマゾンで結構な値段がついていましたが、いま在庫切れになっている模様。新装版を発売すべき川柳句集だと思います。

          久保田紺句集『大阪のかたち』、アマゾンで結構な値段がついていましたが、いま在庫切れになっている模様。新装版を発売すべき川柳句集だと思います。

          「川柳アンジェリカ」がスタート

          「川柳アンジェリカ」がスタートしました! 代表は柳人の笹田かなえさんです。 会員には既知の方もいらっしゃるので応援していきます。 柳誌の紹介から川柳の鑑賞、川柳のショート動画、川柳ラジオと盛りだくさんのコンテンツです。 以下がアンジェリカのウェブサイトです。 川柳アンジェリカ

          「川柳アンジェリカ」がスタート

          川柳雑誌「風」第133号

          痛風とパントマイムは似ているね  飯島章友 川柳雑誌「風」で選句をされている佐藤美文さんの作風からすると、けっして一読明快とは言えないこういう書き方はどうなのかな、という不安がちょっとありました。そう、この句が浮かんだとき、何か整合性めいたものがあったわけではないんです。ただただ直感として浮かんで来て。いくら詩文芸とは言え、そんないい加減なまま川柳を提出していいのか!? という思いもありました。ところがなんと! 美文さんが句評欄でこの川柳を取り上げてくださったんです。だから、

          川柳雑誌「風」第133号

          一行だけで。

          いま発売中の「BRUTUS」No.1008(6月1日号)で、「一行だけで。」という特集がされています。たった一行で勇気がわく短歌・詩・俳句・川柳・歌詞・名言が集められたものです。 同誌で私も、勇気がわく川柳&コメントを投稿いたしました。ぜひお手に取ってくださいね。

          一行だけで。

          「What’s」Vol.6 / 多行書きの修辞的意図と修辞的効果

          広瀬ちえみ編集発行の柳誌「What’s」Vol.6が発行されました。私は「多行書きの修辞的意図と修辞的効果」という文章を載せていただきました。どうもね、自分はかっこいいタイトルを決めるのが苦手で、今回もちょっと硬いですよね。それでも中身はとても読みやすくなっています。広瀬さんと何らかの方法でコンタクトをとり、お読みいただければ嬉しいです。 Vol.6の締め切りも近いころ。広瀬さんと相談して何か文章を載せようかということになりまして、一旦そうと決まったらどわーっと8ページ分書

          「What’s」Vol.6 / 多行書きの修辞的意図と修辞的効果

          「川柳スパイラル」20号発行

          私がうけもつ連載記事「小遊星」のゲストは五行歌の水源純(みなもとじゅん)さんです。私は以前から、五行歌の方とお話がしたかったのですよ。これまで知り合いの作家さんたちにも「知り合いはいませんか」と声をかけてきたものです。今この記事を読まれているなかにも「そういえば飯島から五行歌の知り合いはいないか尋ねられたっけ」なんて方もいることでしょう。 今回は川柳スパイラル会員の小沢史さんから水源さんをご紹介いただいた次第です。小沢さん、ありがとうございました。 五行歌というのは文字通

          「川柳スパイラル」20号発行

          「川柳ねじまき」第10号―なかはられいこを読む―

          関係者各位に雲の名をつける  なかはられいこ この句好きでした! 「関係者各位」ときて「雲の名をつける」。その落差に思わず顔がほころんでしまったのです。このへんはコメディと同じですね。 コメディではよく緊張の緩和、あるいは緊張と緩和なんて言われます。 コントで例示すると、葬式のとき蚊が顔に止まって思わずペチッ! としたり、あるいは「今夜はごちそうだよ〜」と出てきたのがイワシの丸干しだったり、まぁそういうことです。この句もそう。形式張った「関係者各位」に「雲の名」をつけちゃ

          「川柳ねじまき」第10号―なかはられいこを読む―

          川柳雑誌「風」131号

          日本語が聞こえぬグローバルな街  飯島章友 新宿を掘ってもヒトが出るばかり 整然と立ちんぼ並ぶ歌舞伎町 立ちんぼが増える戦後へ戻るごと 歌舞伎町は西武線を利用するために歩くことが多い。何かと話題の東急歌舞伎町タワーの前もよく通る。そうすると夜のばあい、上掲のような場所を過ぎることとなる。『誹諧武玉川』の〈津浪の町の揃ふ命日〉のように、詩文芸には「記録」という側面もあるのではないか。今回はそこを意識しながら句を提出してみた。

          川柳雑誌「風」131号

          「かばん」2023年12月号Kindle版

          「かばん」12月号Kindle版が去年の12月27日より配信されています(¥500)。今号の特集は次のとおりです。 歌評の特集は面白いですよ。特に川柳の世界なんかは過去、歌評から〈読み〉の方法を導入した面が大きいと思うんです。だから他分野の方もすごく参考になると思います。 土井礼一郎さんの『義弟全史』特集には、私も寸評みたいなのを投稿しています。

          「かばん」2023年12月号Kindle版

          改めて湊圭伍を読む/飯島章友(チラ見せあり)

          「川柳木馬」の第178号(2023年12月号)が発行されました。 「川柳木馬」は四国、特に高知の方々が中心の季刊誌で、発行人は清水かおりさん、編集が山下和代さんです。木馬誌は昭和54(1979)年に設立されたので、もう40年以上の歴史があります。昔の木馬誌については「週刊川柳時評」の「川柳木馬の30年」あたりを参照なさってください。 さて、今号は木馬誌のライフワークたる「作家群像」の記事が掲載されています。これは柳人をクローズアップする特集で、取り上げる柳人のプロフィール

          改めて湊圭伍を読む/飯島章友(チラ見せあり)

          「川柳スパイラル」19号発行

          【川柳スパイラル19号・内容】 ・巻頭写真 入交佐妃 ・さよなら柊馬さん 小池正博 ・同人作品 Spiral Wave ・GAKKOの川柳な人たち 月湖 ・【石田柊馬の軌跡】  石田柊馬60句選  石田柊馬追悼 川柳スパイラル同人  石田柊馬の軌跡 小池正博 ・会員作品 Plastic Wave ・現代川柳あれこれ Biotope 小池正博 ・小遊星 連載第19回 飯島章友×雪上牡丹餅 ・かわうそ日記 第9回 川合大祐 ・妄読 ノススメ 兵頭全郎 ・大阪句会 ・句会案内・投句

          「川柳スパイラル」19号発行

          既存レジームからの脱却を/飯島章友

           ここにアップするのは、小池正博さんから〈2010年代の川柳〉として何か書いてください、とご依頼をうけてのものです。2013年のことですから、ちょうど10年前ですよね。  10年前はこういう現状認識だったのかとか、これは今の川柳界では実現されているなとか、ここは当時と全然変わっていないなとか、いろいろと考えながら読んでいただくと面白いのではないでしょうか。  読み返してみて、個人的に面白かったのは次の二点です。ひとつは、いまやファンが大勢いる人気柳人の八上桐子さんのことです。

          既存レジームからの脱却を/飯島章友