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実は秋田弁がよく分かりません

こんにちは。秋田県由利本荘市でごてんまりを作っている〈ゆりてまり〉です。

先日友人の手伝いをしていたとき、「けろけろするの、取って!」と言われました。
何を言われているのか全然分かりませんでした。
友人はお味噌汁を作っているところだったので、多分コレかなあと思い、お玉を手に取ったら、

「違う。けろけろするやつ!」

と言って、友人は泡立て器を指差しました。
「けろけろする」=「かき混ぜる」の意味だったようです。

この「けろけろする」について、使うかどうか他の友人にも聞いてみました。
「わたしは使う」
「旦那は使う」
「本荘の人は言う」
と、ここら辺ではそれなりに使われている言葉のようです。
同じような意味で「カマカマする」と使う人もいるそうです。
方言って面白いですね。

わたしはもともと秋田の人ではなかったので(京都生まれです)、最初は同級生が何を言っているのか分からないこともありました。
小学生のとき、友達がちょっと離れたところに座っていたので近づいていったら、

「まずこさ来てねまれ」

と言われました。
何を言われているのか分からず、とりあえず彼女の隣に座ったところ、どうやらそれで正解だったようです。
「ねまる」=「座る」「くつろぐ」の意味です。
つまり「まずこさ来てねまれ」は、標準語に直すと「まあこっちに来て座りなよ」という意味になります。

秋田弁って難しいですね。
何年か秋田に住んでいるわたしですらこうなのですから、県外の人にはきっとちんぷんかんぷんでしょう。
なんと、現在公開中の映画『室井慎次 敗れざる者』も、秋田県以外では標準語の字幕が入るそうです。

わたしもこの映画を観た時、秋田弁が完璧すぎて他県の人は分かるのかなあと思いましたが、まさか他県では標準語の字幕が入るとは。
もう外国語と同じ扱いですね。




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