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【今から学ぼう】オーガニックコットン【環境にやさしい以外のこと】
こんにちは。アキスケです。
オーガニックコットンってどんなコットンだと思いますか?
昔から存在しているものの
SDGsやサスティナブル、環境配慮への注目度が上がってきた昨今、
特によく聞かれるようなりました。
おそらく「オーガニックコットン」という
言葉は知っていても、
実際にどんなコットンなのか、
掘り下げて理解している人は少ないでしょう。
ぶっちゃけ僕も「環境に配慮したやさしいコットン」
ぐらいの認識でしたw めんぼくねぇ…
そこで、今回はもう少し詳しく
オーガニックコットンについて調べてみました。
素材の知識はもちろん
SDGsやサスティナブルの理解にもつながりますので
いっしょに学んでいきましょう!
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オーガニックコットンとはなにか。
まずは改めてオーガニックコットンとは何か?
について調べました。
結論からいうと
世界基準をクリアし、オーガニック認定を受けたコットン です。
「世界基準」というのがわかりにくいですが、
オーガニックコットンを名乗るには、
・化学薬品の使用による
健康負荷・環境負荷を最小限に抑えていること
・労働者の健康や安全に配慮されていること
・児童労働を禁止していること
以上のことをそれぞれの国が定めた認証機関で
審査を受け認定を受ける必要がある、ということです。
認定基準に労働者の環境もふくまれるんですね。
SDGsと結び付けられるのも納得です。
ところで、なぜかわかりにくい「オーガニック」。
原因は和訳したときの「有機」の意味にありそうです。
「有機」の意味を調べていくと
炭素がどうとか、原子や分子がどうとか
科学の話になっていきます。
化学の知識が必要になってきます。
だからわかりにくいんですね。
僕らが使う、オーガニックの理解に関しては
「化学肥料や農薬に頼らずに、
太陽や水・大地など自然の恵みを生かして
栽培・生産された植物を指す言葉」として
止めておくのがよさそうですw
オーガニックコットンについてもうちょっと詳しく
知りたい方は以下もご覧ください。
オーガニックコットンの定義については
「NPO法人 日本オーガニックコットン協会」
という団体のHPに次のような記載がありました。
※以下NPO法人 日本オーガニックコットン協会様のHPより引用
オーガニックコットンは、オーガニック農産物等の生産方法についての
基準に従って2 ~ 3 年以上のオーガニック農産物等の生産の実践を経て、
認証機関に認められた農地で、栽培に使われる農薬・肥料の厳格な基準を
守って育てられた綿花のことです。
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いつ生まれた?
1980年代のアメリカでスタートしたといわれています。
目的は環境保護。
綿花の栽培に使用している化学肥料、土壌調整剤、
枯れ葉剤、その他の化学物質が、土や水、空気を汚染し、
数多くの生物に対して多大な害を及ぼしていることが
判明したことが背景です。
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生産量はまだまだ少ない
そんな環境に配慮したオーガニックコットン。
すぐに主流になったかといえば
ご存じの通りそう簡単ではありません。
栽培がスタートして40年あまりたつものの、
その生産量は全綿花生産量のわずか1%ほどです。
これはオーガニックコットンの基準をみたした
コットンを栽培することが
難しいことに起因しているでしょう。
安定的に、それなりの量で、です。
野菜や果物の栽培を想像してください。
農薬をなどを極力使わずに
「商品になる」レベルに作物を育てるのは
人にかかる負担が大きく、相当大変です。
そして、ディスる意味はないですけど
もし、その商売相手が日本人だったら・・・。
厳しいことは想像しやすいかと汗
しかしそのいっぽうで、伸びしろがある、という見方もできます。
サステイナブル意識の高まりなどで、
今後も世界のオーガニックコットン需要は
拡大すると見られています。
つまり、生産量の拡大が見込まれています。
※参考記事
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通常のコットンとの違い
次に通常のコットンとの
違いを見てみましょう。
これはオーガニックコットンの特徴そのものが
違いになっています。
つまり
・生産工程
・環境汚染への影響
これら生産背景の違いが最も異なる点です。
その他、価格を比較した場合には
オーガニックコットンの方が高価です。
それは、防虫や除草作業などに
手間と時間がかかるためです。
コットンの品質について、
「肌にやさしい」という声も聞かれますが
コットン自体の性質には差はありません。
また、「通常のコットンには残留農薬が・・・」
という声も、製品になる過程で十分に洗われているため
人が着る段階ではほとんど残っていないようです。
つまりここでも明確な差はなし。
※参考記事
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人気ブランドの使用事例
実際にオーガニックコットンを使用している
ブランドにはどんなところがあるのでしょう?
現在ではとっても多くのブランドが
オーガニックコットン製品を販売しています。
そのなかでもメンズファッションにおいて
よく目、耳にするブランドをピックアップしてみました。
■無印良品
衣料品のすべての商品は2018年から、
生活雑貨のファブリックは2019年秋冬商品から
オーガニックコットンを100%使用しています。
※MUJI Laboは除く
■Patagonia
1996年から、使用するコットンは
100%オーガニックコットンのみを使用しています。
■Vivienne Westwood
商品のイメージから意外に思うかもしれませんね。
Vivienne Westwoodは
さまざまな社会活動を行っていて、
アフリカ現地の独立事業団体
とのコラボレーションにより、
「エシカル・ファッション・アフリカ」という
プロジェクトをスタートさせています。
女性労働者をサポートし、公正な労働条件で
公正な賃金が支払われる)ことを目的としています。
また、商品の多くにオーガニックコットンを使用しています。
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まとめ
ここまでオーガニックコットンについて
・定義
・歴史
・生産量
・通常のコットンとの違い
・人気ブランドの使用例
を取り上げてきました。
かなり長くなってしまいましたね。。。
でも、確実に「やさしい」以外の
オーガニックコットンの側面を
知ることができましたね。
SDGsやサスティナブルは今も
外せない要素ですし、
今後も広がっていく流れです。
ファッション界においても
流行から定番になってくるでしょうから
ぜひ覚えておきましょう!
オーガニックコットンのこと、
忘れたらまた見にきてくださいw
それでは、また!