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【ファッション】ネクタイはなぜ1万円もするのか知りたくて分解してみた
こんにちは。アキスケです。
突然ですがネクタイってけっこう気になる値段しませんか?素材やブランドによるものの、数千円から物によっては3万円ぐらいする物も…首もとのほんのちょっとのスペースに居るだけなのに!
「きっと凝ったつくりをしているんだ」
「いや、生地丸めてるだけでしょ」
いろいろ想像することはあれども
わかりたいのなら分解してみればいいでしょ!
ということで分解してみました。
ネクタイを日頃付ける方も、
たまにしか付けない方も、
何だか高いと感じるネクタイの中身って
こんな感じなんだと知っていただければと思います。
ユナイテッドアローズのネクタイを分解します
まず、分解するネクタイはこちら
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昔買ったユナイテッドアローズのネクタイです。
生地はイングランドで300年の歴史ある老舗生地メーカーのシルク100%です。
確か10,000円ぐらいだったと思います。
なので、だいたい同じ価格帯のネクタイも同じような作りと思われるので、参考になるのではないでしょうか。
「そんなもったいないことして」
と思われそうですが、先日生地をマジックテープに引っかけてしまってボサボサにしてしまったんですよね。。。
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こうなるともう使えません泣
ただそのまま捨てるのは
それこそもったいないので
学びの足しにさせていただきます、
ということでバラすことにしました。
分解したすべて
さっそく、すべて分解したあとの写真はこちらです。
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ネクタイの構造をイメージしたとき
表生地を何度か折り返していることと、
芯地を使っていること
これらはイメージできると思いますけれど
実際は上記画像のようになっています。
これから先は順番に分解していく様子を載せています。
裏地
まず、ネクタイの裏側の生地と生地を
ぬい合わせているとこから徐々にほどいていきます。
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大剣側から小剣側まで糸をほどくと
このようになりました。
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剣の先は裏地が縫いつけてあります。
これがあることで黄色で印をつけた、よく擦れる場所を磨耗から守ることになっています。
そしてこの裏地は、ベージュ色をしているネクタイの芯地のポケットにもなっていました。
2種類の芯地
次に芯地を見てみます。
芯地はもちろんネクタイの形を保つ役割も担っています。だからといって厚く固くしてしまうと締め心地や、ノットという結び目の形にも影響を与えるので大切なところです。
このネクタイでは2種類の布地を使って芯を形成していました。
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2枚使っていたのは意外でした
それぞれの生地にどんな役割があるのかは、
すみません、勉強不足でちょっとわかりませんでした。。。
生地の継ぎ目
次は目立たないですけれど
ネクタイ生地の継ぎ目部分です。
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首のうしろ側あたりにくる箇所です
これは生地を少し内側に織り込んで、
生地同士を縫い合わせていました。
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そういえば、普段何気なく見ていますけれど
2枚の生地を段差をつくらずに、ほとんどフラットに縫いつけるってけっこう技術がいることです。
格好良く見えるための工夫
そうしてすべて分解すると
先に載せた画像のようになる、というわけです。
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ネクタイに限らず洋服全般に
値段を決める大きな要素は
生地の質と量です。
上の画像では生地を数回折り返していて
ネクタイがそれなりの量の生地を使っていることがわかります。
「折り返す量を減らして生地を少なくすれば
もっと安くできるのでは?」
と思ってしまいそうですが、現状の技術だと
「折り返す量」は計算されていてこのネクタイも敢えてこの折り返し回数になっているはずです。
なぜなら折り返し回数の多い少ないで結び目のキレイさに違いが生まれるからです。
ちょっと話がそれてしまいましたけれど
生地の量も芯地の仕様も、
格好よく見えるようにと考えてつくられているので、それなりの量になっていることが分解することでよくわかりました。
おわりに
というわけで今回は
ネクタイの値段が気になって
分解してみたお話でした。
結論は↓↓↓のとおりです。
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雑ですみません!
…しかしながら今回は文字より画像のほうが良いかと思いました。
ひとことで言えば
思っている以上に手が混んでいるよ、
ということになると思います。
普段ネクタイを付けるとき、
買うとき、
誰かにプレゼントするとき、
ふと思い出したりして
大事に使うことに繋げていきましょう。
それでは、また。