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【ファッション】はじめから終わり方を決めているプロジェクトがあったっていい

こんにちは。アキスケです。

最近読み始めた本の中に興味深い雑貨ブランドがあったので、今回はそのお話をします。

そのブランドの名前は「PLASTICITY(プラスティシティ)」です。
廃棄されたビニール傘を再利用してバッグやお財布などを作っています。

このブランドが掲げるコンセプトがユニークで、
「10年後になくなるべきブランド」とうたっています。

会社組織の在り方としては「できるだけ長く続けて価値を生み続けることがいいことである。」というのが世の中の大半だと思います。日本だとその傾向はより強いかもしれません。

しかし個人的には、それぞれに異なる幸せの定義や、日本においては高度経済成長時のようなやればやっただけ伸びるという期間が終わった中で、「長く続くことだけが正解でもないんじゃないかな」と感じるところも最近はあって。そんなことを考えていたところにPLASTICITYの情報が入ってきたので余計に気になりました。

とはいえ僕の話ばかりしても仕方がないので
PLASTICITYの製品についてちょっと調べてみました。


PLASTICITYは2020年にスタートしたまだ新しいブランド

デザイナーは齊藤明希さんという方で、
イギリスの大学を卒業後、日本企業に就職するものの、ものづくりに対する想いにから専門学校に入学。その在学中にPLASTICITYを立ち上げたようです。

環境に良い素材でバッグをつくりたいという想いで捨てられているものの再利用をすることに関心を抱き、捨てられたビニール傘に着目するにいたったそうです。


リサイクルが難しいビニール傘が生まれ変わる

公式ホームページの対談記事などを見ると
・捨てられたビニール傘はリサイクルが難しいこと
・廃棄された傘の多くは再利用されず、
埋め立て処理されていることがわかります。

そういえば僕ら個人においても
使わなくなったビニール傘って、
どう捨てたらいいか迷う道具ではないでしょうか。骨とビニールは分けるのかとか。分けるとしたらめっちゃ大変じゃね、とか。
あと大きいし。。。

PLASTICITYはそんなビニール傘を
人の手で分別して、洗って、そして特殊な加工で
重ね合わせて生地をつくり、
製品をつくっているのだそうです。

上に挙げた公式サイトの画像を
見てもらうとわかりますが
つくられた製品は色の出方がクリアで
そしてデザインには無駄がなくて
モダンな印象です。

その他に下のようなカラフルなアイテムもあります。

PLASTICITY公式サイトより引用

「10年後になくなるべきブランド」

冒頭にも書いた通り、これがPLASTICITYのコンセプトです。

これはプラスチックの廃棄問題が近い将来解決されることへの想いをこめての宣言なのだそうです。

街から廃棄ビニール傘がなくなったとき、本当にPLASTICITYがなくなるかは、その時がこないとわかりません。

けれど個人的には、ある目標が達成されたとき「われわれは解散します」という企業があってもいいんじゃないかな、と感じています。

成長、拡大、永遠、これを追うばかりが企業や人のあるべき姿ではないような気がしています。

目標を達成したら、いったん長めに休息をとるでもいいし、エネルギーを注ぎたいと思える別の何かがあればそっちをやってみる、みたいな生き方が社会としてもっと存在していてもいいんじゃないかと思ってます。

…と、ちょっとPLASTICITYのお話とズレてきてしまったのでまとめます。


おわりに

今回は廃棄ビニール傘を利用した
サステナブルなものづくりに取り組む
PLASTICITY(プラスティシティ)について
調べてみました。

「10年後になくなるべきブランド」という
ユニークなコンセプトを掲げるブランドで
ビニールの素材を活かした
クリアでモダンなアイテムが
とても魅力的なブランドでした。

少し前にはUNITED ARROWSでの取り扱いも
あったりして注目度も高まっていますので
気になる方は公式サイトをご覧になってみてください。

オンラインショップがメインみたいです。
それでは、また!

すっごい余談なんですけど、
PLASTICITYのコンセプトを見ていたら、
BUMP OF CHICKENの「かさぶたぶたぶ」という曲を思い出しました。
喧嘩して膝にかさぶたを作った少年とかさぶたの関係をうたった歌なんですけど、ネガティブから生まれたかさぶたが、少年の傷の回復とともに消えていく様子が今回のビニール傘とダブってみえました。なんのこっちゃ。



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