作品タイトル:時間泥棒
ある村に一人の青年がいた。
彼は自分のことを『時間泥棒』だと言った。
「私は『ありとあらゆる人間』から、『ありとあらゆる時間』を奪うことができる。それはつまり、人の『希望の芽』を摘み取ることができるも同然のことだ」と豪語した。
村人たちは彼をバカにした。「そんなことは不可能である。人の時間なんぞ何人たりとも奪うことはできない。」と。
彼らは、仮にそんなことが起こったのであれば、それは村にとって大変な『損害』にあたるから、彼を『吊』らなければならないと憤っていた。
ある日、彼がついに、「時間を盗む。それを実演してみせる」と言った。
聴衆たちは驚いた。「本当に人前でそんなことができるのだろうか。しかしそうだ、これがうまくいけば彼を『吊る』チャンスに違いない。」と彼らは村の『利益』のため広場へ集まった。
さて、彼はそこにいた。彼は広場の前で、堂々と、聴衆に向かって、高らかに宣言した。「さあご覧に入れましょう。これから私があなた方に見せるのはまさしく、『時間泥棒』。そういったパフォーマンスになります。心ゆくまでご堪能ください。」
聴衆たちは互いに目配せを行った。彼は、ふと、『青い玉』を取り出した。
「見てください。これは世にも珍しい青い玉です。一見するとこんなもの、何の役にも立たないように見えますが、これは実はとても『美味・甘美』なものであります。これからこれを一つ食べて差し上げてみせましょう。」
彼は『それ』を食べた。聴衆たちは何のことかわからなかった。それが『時間』なのではないかと思考を巡らせた者もいた。彼はその青い玉を食べ終わると『舌』を出して見せた。
村人たちは一瞬、「我々をバカにしているのか」と怒りの感情に苛まれた。が、よく彼の舌を見てみると、彼の舌は『蒼く』なっていた。それは人が目にする『蒼』とは思えないような『蒼さ』であった。
彼は言った。「どうでしょう。この青い玉を食べることにより、ベロが真っ青になるのです。」
聴衆たちは大いに笑った。「くだらない。誰がこんなものを面白いと思うのか。」
彼は言った。「これで、時間泥棒は終わりです。あなたたち皆様方から、30分ずつ、皆様一人一人から確かに時間を盗ませていただきました。私めこそが、正真正銘の時間泥棒なのです。」
聴衆たちはまた笑った。「何が起こっているのか。何も起こってはいないではないか。」と。彼らは、スマートフォンを取り出し、動画投稿アプリを開き、広告動画をスキップした。
おまけ1(制作過程)
きっかけ
私が最も尊敬する作家の一人は「星新一」さんです。
ふと彼の作品が恋しくなったのでChatGPTで作れないかと考えました。
プロンプト
回答
結果は酷いものでした。
GPT4で出力したものの、これは私が求めるような文章ではありません。
こんな美しいものは他の誰かに任せればいいのです。
ただ、時間泥棒というアイデアは気に入りました。
ここを膨らませてニヒル?な笑いを生む星新一らしい作品を作りたいと思いました。
アイデア
組み合わせるアイデアとして二つ浮かびました。
・「時間泥棒」とはまさしく現代の動画投稿サイトである。
・青い食べ物を食べる動画が流行っていたな。
こんなくだらない閃きをがっしゃんこんして作りました。
制作工程
1.心の赴くまま、物語に入り込んで音声入力を行いました。
良く言うとインスピレーション。悪くいうとテキトーです。(笑)
2.ぐちゃぐちゃの文章をChatGPTに整えて貰う
いい感じになりました。
インスピレーションがChatGPTの没案のおかげで妄想が膨らみ、それっぽい出来になりました。
3.手動で整えて完成
最後は自身の手を動かして『』による強調や太字による強調を施しました。
長ったらしい文章なんて誰も読みたくないものね。
できるだけ読みやすいようにしたんですが、どうでしょうか?
感想
これぞAIとの共存なのかなって偉そうに思ったりしました。
素人でもそれっぽいモノを作るためのインスピレーションが得られるのはいいことですね。
おまけその2(ギャル語化ver)
おまけその3(小学生向けver)