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【小説を読む理由】心で起こったどんな感情も大切にしてみる

先日読了した恋愛小説「チェリー」の
あとがき解説に、このような設問がありました。

「あなたが小説を読む理由はなんですか?」

私は、今まであまり小説を読む習慣がなく、
去年、生まれてはじめて読書習慣が身についてから、少しずつ、
気になる小説を読んでいます。

この質問に対して、今時点の私の答えは、

「自分の中に起こる感情すべてを在ってよし、心の中で起こった気持ちは、どんな内容でも、自分の中でまず大切にしてよい、と思えること。」

これは私の中で、小説を読むことで得られた大きな発見でした。

読書の大半が、いわゆる人文ジャンルの本が多かったので、
著者の書く、何度も校閲された完全な文章を傾聴する、という読書スタイルが多かったのですが、(著者の心の声、裏トークはなかなか聞こえてこない)

小説の場合、「オフレコ」的な、
普段、人の話を聴くだけでは察しきれない、主人公や語り手の心情心理が、つぶさに描写されています。

それは、人の心の中を覗いてみることができる感覚、(「サトラレ」的な感覚)
人は心うちでは、口に出さずとも色々な感情や感想が起こっているんだなぁと、
そんな当たり前のことに今更気づきました。

例えば、主人公が、内心「うげぇ」と感じた、と書いてあると、
なんだかほっと安心します。

あぁ、当たり前だけど、
みんな色々な感情が心の中でひっきりなしに浮かんでいるんだなぁ。

日々、色々な感情が心の中で浮かびます。
それは嬉しい、喜ばしい感情もあれば、
ネガティヴや、否定的な感情も浮かぶこともあります。

でも「それはあって当たり前」、
自分の心の中で浮かんだ感情を、
それがどんな感情でも、
まずは、自分自身で大切にしていいんだ、と思えるようになりました。

嘘はつないように、ゆっくり。

ROAD OF HONESTY

自分の中のどんな感情も大切にしてあげよう。

「小説が持つチカラ」は、まだまだありそうです。
これからの読書の旅がますます楽しみです!

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