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大倉山梅園と大倉記念館を訪れて
私は、丁度一年前、左股関節を人工関節に代替する手術と加療で約2ケ月間、入院していたが、退院時から術後の筋肉強化のため、毎日5000歩から6000歩を目標にウォーキングしている。
何とか継続できているが、このウォーキングに変化を持たせるため、週一日は、自宅付近から少し遠出し、趣を変えることを心がけている。
先日、梅の季節であることを思い出し、東急東横線沿線の大倉山を訪れた。
小さい頃から学生時代までを横浜で過ごした私は、大倉山梅園という名前は、勿論、知ってはいたものの、ここを直接訪れたのは初めてであった。
大倉山駅を下車して、緩やかな坂を徒歩10分弱上ると、大倉山公園に到着。
春うららといった日差しが降り注ぎ、とても暖かく気持ちのいい日であった。
梅の開花は、まだ5割程度という状態ではあったが、梅林の間を心地良い陽光を浴びながら歩くことで、ストレス緩和等に効果があるといわれているセロトニンがたくさん生成されたようで、心の安定を得られた時間となった。
初春の訪れを我々日本人に感じさせてくれる梅。
今や日本全国各地で見ることができるが、元々は中国原産で奈良時代以前に渡来したと言われている。
そして、花が終わると、実を漬け込んで梅干や梅酒にして味わうことも多く、花をめでるばかりでなく、食品としても我々の身近に存在する梅。
梅でも桜でも、単にその綺麗さを鑑賞するだけでなく、その由来やいわれ等に
ついて調べてみると、新たな興味や関心が生まれ、花を愛でる楽しみが増してくる。
また、もうひとつの訪問場所である大倉記念館は、昭和初期、実業家の大倉邦彦氏が、ここに大倉精神文化研究所(現・大倉山記念館)として建設したとのこと。
非常に重厚なギリシャ様式で、建造物そのものを見学するだけでも、とても興味深かった。
帰路、駅周辺を少し歩いてみたが、「エルム通り商店街」、「レモンロード通商店街」、「オリーブ通り商店街」という三つの商店街があり、特に、駅前から西の方に伸びているエルム通り商店街には、ギリシャ風と思われる建物があった。
後日、調べてみると、スーパーマーケットの進出で大きな打撃を被った大倉山商店街が、活性化のための策として思いついたのが、ギリシャ建築様式の大倉記念館に倣って、この商店街をギリシャ様式でまとためとのこと。
実際に、「アテネ市エルム通り」と「大倉山駅前通り」が提携しているらしく、改めてこの街に面白さを感じたところである。