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緊張型頭痛の特徴
症状の特徴は、圧迫感のある持続性の頭痛であること
片頭痛との主な違い
ズキズキしない(非拍動性)
両側性
随伴症状は伴わない
(吐き気、めまい、生あくびなどは伴わない事が多い)痛みの強さが軽度~中程度
日常生活を妨げたり、日常生活で悪化したりしない
緊張型頭痛の診断基準
緊張型頭痛(Tension-type headache)
1.反復発作性緊張型頭痛(Episodic tension-type headache)
A: B-Dを満たす頭痛発作が10回以上。
このような頭痛がある日が<180日/年(<15日/月)
B: 頭痛の持続時間は30分から7日
C: 頭痛の特徴として以下のうちの2項目以上
押さえられるような/締め付けるような非拍動性頭痛
軽度から中等度の頭痛
両側性
階段昇降や日常的な動作で頭痛が悪化しない
D: 以下の2項目
悪心、嘔吐を伴わない(食欲不振はありうる)
光過敏(羞明)、音過敏は伴わないか、あってもいずれか一方
E: 次のうち1項目を満たす。
病歴、身体所見、神経所見より頭痛分類5-11(器質疾患による頭痛)を否定できる
病歴、身体所見、神経所見より頭痛分類5-11(器質疾患による頭痛)が疑われるが、適切な検査により除外でできる
器質疾患が存在するが、経過より緊張型頭痛との関連が否定できる。
2.慢性緊張型頭痛(Chronic tension-type headache)
A: B-Cを満たす頭痛が月に15日以上(年に180日以上)あり
この状態が6ヶ月以上続いている
B: 頭痛の特徴として以下のうちの2項目以上
押さえられるような/締め付けるような非拍動性頭痛
軽度から中等度の頭痛
両側性
階段昇降や日常的な動作で頭痛が悪化しない
以下の2項目
嘔吐を伴わない
悪心、羞明及び音過敏は伴わないか、あっても1個
D: 1-Eに同じ
緊張型頭痛の原因
頭から首筋の筋肉や精神の緊張にある
下記のような緊張型頭痛の悪循環ができると頭痛はだらだらといつまでも続くのです。
ストレスがあると、頭のまわりの筋肉が緊張します。
筋が緊張しすぎると、筋肉の血の流れが悪くなり、老廃物(乳酸、ピルビン酸)がたまります。
老廃物がたまると、コリの状態となり、痛みがおこるようになります。
これが緊張型頭痛なのです。
頭が痛いとますます筋肉の血の流れが悪くなります。
頭痛があること自体がさらにストレスの原因となります。
こうなるといつまでも頭痛が続く「悪循環」ができ上がります。
一方慢性緊張型頭痛では中枢性疼痛メカニズムが重要な役割があるのではないかとも考えられるようになりました。
(板被蓋外側中間ニューロンによる筋収縮の抑制機構の欠如が言われています。)
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