NHK俳句に送って💢没った💢エッセイ6
食わず嫌い
正月。帰省。お雑煮。義兄(京都生まれ)は一度も「奈良方式の食べ方」をしてくれた事がない。椀から餅を取り出し、砂糖入りきなこにまぶして食するのである。気持ち悪いという。私にとってはこれが当たり前で、きなこがないと正月気分にならない。姉の二人の子供は、おやつ感覚で喜んで食べている。
私だって、最初の就職先の岡山で初めてレモンラーメンを先輩に強制されて注文した時は嫌で嫌で仕方がなかった。だがさっぱりして意外といけた。強制はダメよ、でもせっかくなんで食べてみたら? 意外と美味しいよ、という事である。
ちなみに奈良名物として有名な茶粥を、一度も食べた事がない。お茶漬けなら大好物なのだが。
すまし雑煮そんな感じの京男
NHK俳句には、「季節往来」という読者のお便りコーナーがあります。
その月のテーマに沿った300字程度のエッセイに、それに合う俳句を添え、題名も自分でつけます。
テーマ:雑煮で出したお便りが没ったので、お亡くなりになったお便りをここにアップし弔うことといたします。
奈良名物・きなこまぶし雑煮でございます。こうやって餅をわざわざ椀から出して砂糖入りきなこにまぶして食します。安倍川餅と同じです。だけど義兄は絶対に食べてくれません。正月早々おやつを食べるみたいでなんか違うそうです。京男は物腰柔らかくてもやっぱり頑固さんですね。(;A´▽`A
箸がきなこでべたべたになるので洗うのがちょっと大変です。
レモンラーメンについて。「レモンラーメン 発祥」で検索かけたらどどーんと「岡山」が出るので岡山発祥なのは本当かもしれません。岡山にいた頃。休みの日に皆でカラオケ行って帰りにラーメン食べようってことになり連れていかれたのが国道2号線沿いのレモンラーメンで有名とかいう店。
今調べたら「ラーメン太郎」ここだったかな? 店名ちょっと忘れました。私は普通に味噌ラーメンとか食べたいのに「岡山に来たからにはまずこれ食べてみられ~」と言われ強制的に注文させられました。
こんなやつ。うえぇこんなん食べたくない・・・今でこそ柑橘類の乗ったラーメンは珍しくないですが約20年前の当時は出始めでまだ「ゲテモノ扱い」的であった。で先輩らは面白がって余所者に食わすんですね。一口啜る・・・うん・・・想像してたよりまずくはない。
どっさりあるレモンをレンゲで端に除けて食べてるのに、先輩は割り箸突っ込んでレモンをがんがん潰しにかかるんです。酸と脂が混じったらエステル化といってお腹壊す物質に変わります、それ以前にスープに酸味がつきすぎて気持ち悪いまずい・・・うえぇぇぇ
という洗礼を受けた思い出。その後も何度か食しましたがレモンをちょこっと潰す程度に留めたら後口さっぱりして割とよろしいです。でも同じ金額だったら私は別のラーメン頼みます。彼らを奈良に連れてきてきなこ雑煮食え!って言ったら食べてくれるかな~?