見出し画像

よもやま料理帖 ~はじめての梅ぼし作り その2~

今年からはじめた梅ぼし作り
前回は塩漬けにするところまでを
ご紹介しました


梅を塩漬けにしたのは6月10日
梅酢が上がるのを待って1週間放置しました

6月17日、樽に赤シソを加えてゆきます
まず樽の中の梅の半分を
ボウルか何かに取り出します

そこに赤シソを敷き詰め
再度、取りあげた梅を樽に戻します
そしてまた赤シソを敷き詰める
赤シソを2層になるようにします

赤シソの量ですがkgに対して10~20%
赤シソは梅の色と風味付けが目的なので
たくさん入れれば入れるほど
赤みが増して、美味しく仕上がるそうです

今回、はじめてのことなので
15kgの梅に対して4kgと
多めに赤シソを使いました

また、赤シソは塩揉みが必要なのですが
時間がないので
塩揉み処理が済んだ
市販のものを使いました

あんまりにも赤シソを入れすぎると
塩分の濃度が
変わってくるような気がするので
ほどほどがいいんじゃないかと思います

梅に二重に赤シソを敷いたら
もう一度、重しをして
1ヶ月ほど漬け込みます

こうやって
こうやって
こう
(ジップロックに砂袋が入っている)


☟の画像のように赤シソが浮いてきます
ここにもカビが生えるらしいので
毎日、カビが生えてないか確認します

カビの生えた赤シソは即捨てて
ホワイトリカーで消毒します

結局、我が家はカビなかった
樽の梅は、塩分10%
漬け物用のケースのは、塩分9%


20日ほど経過した6月28日の時点☟

まだ赤みがついてませんね


1ヶ月半過ぎた頃
7月28日、梅がいい感じに色づきました☟

B級品の梅干しみたいな色だな(笑)


そして、待ちに待った7月下旬
本州では雨明けとなり
文字通り、干しの時期になります

干す時間は3日3晩
そして4日目の朝に取り込むわけですが
今年の北海道は
晴れと雨が交互にやってきて
4日連続で晴れる日がありませんでした

何でも太平洋高気圧が強くて
梅雨前線が北に押し上げられたせいとか
また天気予報がコロコロ変わるんです
きっと、近年は
予測しづらい気象状況なのでしょう

とはいえ、もう待ってはいられません

予報では、曇りがいくつかあるけど
7月31日、半ば強引に梅干しを決行しました

今回は3段の干しカゴを3つと
欲しもの用の竹ざる1つを用意しました


それではベランダに移動します

いい感じに干されてくれたまえ!


マンション住いの
高い民性をお持ちの皆さんは
ベランダに物干したらダメですよ
マネしてはいけません

ベランダは、共用スペースであって
専有スペースではありませんから
自分のものじゃないんです

緊急時に逃げるための通路なんですね

なので、梅を干してたなんて
もしも火事が起きた時
この列の住人全員焼け死ぬことでしょう

めんご

上方から見た干しカゴ
大きな梅は、塩分9%
小さい梅は、塩分8%
小さい梅は無農薬で見た目がよくない
来年は、無農薬じゃなくていいや
スーパーで売ってる大粒の完熟梅にする


裏側も干したいので
1日に数回、梅を裏表ひっくり返します

俺は日中仕事をしてるので
夕方、帰宅したら
梅をひっくり返すことにしました

それではどんな感じで干せばいいのか
理想的なスケジュールを
タイムテーブルにしてみましょう

1日目の朝 梅を干す
1日目の昼 梅をひっくり返す
1日目の夕方 いったん梅酢に戻して漬ける
※この漬け込みは
 やる人とやらない人がいるそうです

2日目の朝 また梅を干す
2日目の昼すぎ 梅をひっくり返す

3日目の朝 梅をひっくり返す
3日目の昼すぎ 梅をひっくり返す

4日目の朝 タッパーなどで保存する

梅干しタイムテーブル
Standard Ver.


朝方に撮った画像なので暗く映ってますが
これが3日目の朝の状態です

突然の雨に打たれた(泣)
数字は塩分の%です


👇白く粉をふいている感じ見えますが
これはカビじゃないので
気にしなくて大丈夫

3日目の朝


そして4日目の朝、梅干しが完了しました

どうやったら潰れない梅が
出来上がるのだろうか


出来上がった梅干しは
1ヶ月ほど寝かせて食べごろだそうです

梅ぼしも熟成させるんですね

そんなこと言っても
手間ひまかけて出来上がった梅ぼし
出来たてを食べてみたいじゃありませんか

ということで

おひとつパクリ♡

ぅんんんんんん~
すっっっぱい!!!

皮が硬めで果肉がジューシー
伯母が言ってましたが
この時期しか味わえないのが
この干したての梅ぼしなんだそうです

しょっぱい梅ではなく
すっぱい梅ができあがりました
これで2/3の量
2回目の干し作業に入ります

さて、梅ぼしを作ってみて、ですが

【反省点】

無農薬の梅を完熟する前に漬けてしまった

しっかり黄色になるまで待つべきでした
中途半端なカリカリ梅みたいのが
多数出来上がってしまいました

【やってみて分かったこと、その①】

干しもの用のカゴはやめた方がいい

たわむ構造になっているので
ネットが平らにならないので
梅が転がり中央に集まってしまうのです

やはり
適した用途に作られたものには
適した用途のものを使う

竹ザルが、ベストなんです

【やってみて分かったこと、その②】

梅のサイズは大きい方がいい

今回主力となった梅が
ミックスサイズのもので
M~2Lサイズのものばかりでした

後半、スーパーで買ってきた3Lと4Lの梅は
どれも美味しくふっくらと仕上がり
やはりサイズ感は大事かと

【良かったこと】

酸っぱい梅ぼし、最高に美味いです

食べ物ですからね、これが1番
すっごくしょっぱい梅ぼしに
時々遭遇しますが
あんな感じじゃないくて
すっっっぱい、梅ぼしに仕上がりました

さっそくご飯とともに


梅ぼし作りは
あまり神経質にならなくても
それなりに上手くいくもののようです

天候不順で、干しがあまいようなら
4日目も干したらいい
そして、干し過ぎたら
また梅酢に漬ければいいんだとか

何度でも取り返しがつく
挽回できる
それが梅ぼし作りのようです

なので、これから作ろうと思ってる方
4日間の晴れの日がなくても
少々雨に濡れても
それなりに仕上がりますので
あまりキチキチせずに
梅ぼし作りを楽しんでみてください

さて、梅ぼし作業のスピンオフ

残った赤シソは干して、ゆかりにしましょか

これはもう雨なんか気にしなくてもいい
延々と干し続ける
大量にできた


ついでに、どんこ買ってきて
干しシイタケも作ってみましょか

台風が来るというのに
干してしまった


とまぁ、こんな感じで
山ちゃんの梅ぼし作り2024は終了

費用、4万円弱
(干しカゴとか初期費用がかかるけんね)

果たしてこの体験は
High or Low?

梅ぼし大好き

じゃーねー

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?