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よもやま料理帖 ~ヘルシーだと錯覚して、食欲が増し、すごい食べて全然ヘルシーじゃなくなる、旨々鶏ハムレシピ~

先日の延期された宅飲み会
(友人がインフルエンザになりまして)
昨日15日に決行となりました

グループチャットの話し合いの中
我が家の宅飲み会が決まったのは13日
こんなに急じゃ仕込みもできないし
街は雪で大渋滞なので、買い物すら億劫
さてどうしたものかな、となったわけです

もともと出すはずだった手作りベーコン
食べちゃったし

それで言ったんですよ
この前みたいに時間ないから
凝ったの出せないよって

すると、案の定
何でもいいからさぁ、とか
山ちゃんなら大丈夫でしょ、とか
おばさん二人は
適当なプレッシャーをかけてくるわけです

でも、そこは山ちゃんでしょう
そんなおばさんのお気楽さに
負けるわけにはいきません

簡単で、家にあるもので
それなりに見栄えのあるもの
作りましょう

キレイでヘルシーに見せれば
おばさんたちは喜んで
決してヘルシーじゃない量を
むさぼってゆくものです

勝手に取れ、って形式にしました
なんか焼けばいいだろう
冷凍庫にあったかカツオのたたき
カツオには、ガーリックチップが
最高に合うと思ってる
前妻(死ね)、いや前菜
向かって右から、小松菜のおひたし
キクラゲとはるさめの中華合え
梅ひじき
冷蔵庫から勝手に、おかわり自由だ

小松菜やホウレン草は
茹でた後、うす口のだし汁に漬けておいて
あとは好みで醤油を垂らして
食べてもらいましょう

梅酢レンコンと冷凍枝豆の
まぜご飯
他に、ミョウガ、白ゴマ、天かすを
ただ混ぜるだけという超簡単メニュー
余ったら、最後に鉄板で焼き飯にする算段
焼き物は、鶏もも肉、鮭、ホタテ
激安だったタマネギとチンゲン菜
各々、目の前で焼いて食べる
このエンターテイメント性が旨味に変わり
塩コショウするだけなのに
謎に美味いくなる
BBQの法則
鶏もも肉は、フライ返しで押し焼きにすると
カリっとして美味しい
押し焼き、意外にみんな知らないけれど
おススメの調理法
ホタテはバター醤油焼き
仕上げにレモンを搾る

途中、酔いがまわったのか
おばさん二人はフジテレビ問題から
何故か中森明菜ちゃんの話に移っていった
(おばさんの話は世界の果てまで飛躍する)
このお年頃のおばさんって
80年代アイドル戦争話、好きだよね

我々の年代で知らない人はいないだろう
明菜ちゃんの伝説のヒット曲『DESIRE』

👆のDESIREのフリをYouTubeで流し
おばさん二人が
互いにフリを確かめ合ってたのには
正直、ドン引きだった

タヌキとヌートリアのだまし合いにしか見えん

話は、歴史に残るマッチの悪行
マッチと明菜ちゃんの
金屏風記者会見事件の話になると
会話はさらにヒートアップした

おばさんふたりが
マッチをどこまでも口汚く罵ってて
一方、俺はその記者会見のことを
知らなかったので驚いてしまった

いやこの事件、本当に本当に
公共の電波を使って実行されたんですか?

人間ってこんな恐ろしいことするんだ
と、おばさん二人に乗っかって
マッチのことが絶望的に嫌いになりました

話がそれた(笑)
そんなことはどうでもいい

で、今回のよもやま料理帖でご紹介するのは
そんな急なおばさん宅飲み会に
安価で、簡単で、間違いなく
ヘルシー風、な料理がコレ

〇旨々な鶏ハム

完成予想図

パサつく鶏むね肉を使っても
しっとりして、ボリュームのある食感
どんなソースに合わせても
それなりに美味しい鶏ハム

おばちゃんはとにかくヘルシーという言葉に弱くて
鶏むね肉です、とか
ビタミンたっぷり抗酸化、とか言って
梅とごま油を混ぜただけのソースを合わせたら

んま、んまって
食いあさること間違いなし
なにせ、かろうじて人間ぽく化けた
タヌキとヌートリアですから

実際のところ
もも肉と比べてむね肉、カロリー的には
そんなに違いはないんです、けどね

・材料
鶏むね肉   2枚
砂糖     小さじ2
塩      小さじ2
コショウ   適量
ローリエ   6枚くらい

・作り方

皮は切り取って
むね肉の厚いところに包丁を入れて
平たくしてゆきます
鶏むね肉の裏表
フォークでザクザク穴を開ける
表に、砂糖を小さじ1
裏にも同じく小さじ1
すり込む

砂糖をすり込むと
鶏むね肉がしっとりしてくるのが不思議だ

次に、砂糖と同じように
塩を表に小さじ1
裏に小さじ1
すり込む
鶏むね肉をバットに入れて
ラップで密封して
冷蔵庫で1日放置
翌日
鶏むね肉がしっとりしてるのが
分かるだろう

鶏むね肉から水が出ているので
キッチンペーパーで
しっかり水分をふき取るのを忘れずに

キッチンペーパーで水分をふき取ったら
片面にコショウをふって
しっかり目に、くるくる巻いてゆきます
ラップを敷いて、ローリエをのせて
ギュっと搾りながら
巻いてゆきましょう
ラップの片方の端をくるくる巻いて
硬結びにします
ラップの端をハサミで切っても
切らなくてもいいけれど
俺は、切る派だ
反対もくるくる巻いて
なるべく密封するように
きっちり巻こう
この工程が大事でして
仕上がりが変わってきます
ボロニアソーセージみたい
鍋に水を沸騰させて
鶏むね肉を投入
入れると、お湯の温度が下がり
再度、お湯が沸騰してきたら
お湯がこぼれない程度の中弱火で
5分間茹でる
5分経ったら、鍋に蓋をして
火を止めて20分放置
粗熱をとったら出来上がり

色んなレシピを見てみましたが
鶏むね肉に砂糖と塩をすり込んで
冷蔵庫放置は1時間でOK、というのもありました

山ちゃんは、1日放置するのしか
やったことはないので
もしかしたら、1時間でもいいのかも

とはいえ、夜仕込んで翌朝茹でる
くらいの気持ちの方がいいような気がしてます

鶏ハムのポイントは
塩からじゃなく砂糖からすり込む
ということです

ここ、間違わないでね

出来上がったら
お好みの太さに切って
盛り付けましょう

鶏ハムの不思議なところは
味がサッパリしているせいか
色んな味付けができるところです

仕込みにカレー粉をまぶしたり
ラー油を垂らして中華風にしたり
細かく切ってサラダに入れたりしてもいい

今回は、鶏ハムにごま油を垂らし
ミョウガとカイワレ、紅ショウガをきざんで
最後に天かすを散らしました
(この時点でヘルシーじゃなくなっている)

ソースは、練り梅とごま油を混ぜただけです

他に、ゆず胡椒、豆板醬
レモンなどの柑橘を搾ったりしても
美味しく食べられます

それでは、美味しく召し上げれ

緑があると
なぜかヘルシーに見える
鶏むね肉+緑
架空ヘルシーの魔法
召し上がれ

じゃーねー

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