本を選ぶ
もうすぐ会えなくなる人がいる。その人に本を贈ることになった。私のチョイスで10冊の本を。人のことを考えて本を選ぶのは難しい。
いつも本を選ぶ時は自分のためだ。図書館の新刊一覧から気になるものを漁る。それらの中から,出版社や著者を見て決める。ほとんど場合,第1印象で目にとまったものは予約するようにしている。そうしないと出会いはないから。面白くないもの,明らかに偏った表現のものに当たったこともある。
人のために本を選んだことがどれだけあっただろうか。少なくともここまで真剣に考えて選んだことはないだろう。私が読んだことのない本を贈るわけにはいかないし,かといって私の趣味を押し付けてはいけない。私らしさを出しつつも,相手の興味にあったものを提供する必要がある。その時気がつくのだ,実はそれほど相手のことを知らないと。
ある程度の範囲まで決めたが,それでも私色がとても強いと言わざるおえない。買おうと思った本は在庫が無かったり,久しぶりに手に取ってみたら違う気がしたり,なかなかうまくいかない。
もう月曜日には最後なのにまだ半分しか決まっていない。