「ワクチン戦略が有効である」という概念は高度な固定概念
AKIRAです。
本日は、かなり大前提のお話をしてみたいと思います。
ワクチンが有効なウイルス
普段、ウイルスを扱うことがなければ特に気にしないことであっても、実際はその情報が騙されないためのとても重要なファクターであることがあります。
例えば、その一つが「ウイルスそのものの性質」の話です。
実際、ワクチン戦略で抑えられているウイルスというものはかなり限られたウイルス種で、公衆衛生学的にワクチン戦略を実施するべき「お相手」は少なくとも次の要件を満たしているウイルスでなければならないのです。
プロモーターを含めたウイルスの遺伝子に変異の頻度がある程度抑えられており、そのパターンがある程度収束されると予想されるもの
放っておくと致死的な症例を多数まき散らすウイルス
すでに変異を含めたタンパク発現の様式が分かっており、確実にウイルスの活動を抑えきれるとされるもの
1.ウイルスは自然的な変異であれば、ある程度収束する
何度も私の記事では申し上げているのですが、ウイルスの遺伝子パターンはある程度収束するようになっています。しかし、RNAウイルスは比較的変異が多いこともあって、タンパクの性質に変化がない変異も存在します。
それらすべての亜種を取り上げてしまえば、通し番号をつけたとしてもやがて限界がやってくる。
だから、公開される情報内にあるすべてのゲノム配列を閲覧しても、それらが一つの系統の全ウイルス種を示しているとは限りません。
本来は、数えきれないほどのゲノム変異があり、それらはよっぽどのことがない限り、高度に保存される傾向(つまり、そのウイルス種は絶滅する可能性が限りなく低い)があります。
だから、体感的には同じ症状であってもそれを引き起こしているウイルスのゲノムに変異がないわけではありません。それだけ変異のパターンを増やしていて、とらえるのが難しいだけです。
しかし、そうは言っても各種のウイルスは別種になりますので、それらが細胞に感染をしようとしたとしても、細胞の種類は増えるわけではありませんからウイルス間で細胞を取り合うことになります。ウイルスの変異の数が増えると、その椅子取りゲームも難度が高くなります。
そのため、ウイルスによる症状が出にくくなり、その間に免疫の形成が行われて収束してしまいます。
専門的にはウイルス干渉と呼ばれる現象で、その界隈では教科書レベルの知識です。
こう言った変異をたどるウイルスは、そもそもワクチン戦略が適切でないことがあります。なぜならば、ワクチンが完成したそばからゲノムに変異が入ってしまい、前のワクチンが効かなくなって、結局抗原原罪で変異前の免疫しかつかなくなるためです。
以前、私の記事で抗生物質のお話をさせていただいたものがあると思うのですが、この話と全く同じ経過をたどることになります。
こうなると、意味のない技術に資金をつぎ込むだけなので、戦略としては愚策と言わざるを得ません。
2.ウイルス性出血熱
世界には凶悪なウイルスがあります。それが、出血熱を引き起こすウイルスで、感染から数日の潜伏期間を経て、症状の発現後たった数日で死に至らしめる恐ろしいウイルスです。
これがウイルス性出血熱と呼ばれるもので、こういったウイルスには抗体血清やワクチンの開発が必須となります。
3.免疫が認識しているのはウイルスの遺伝子ではなくタンパクである
免疫は、ウイルスの遺伝子を認識することができません。
これは人間に限った話ではなく、ほかの生物種に対しても同じことが言えます。
だから、ウイルスのタンパク発現様式がどうなっているのかを調べることは、ワクチン戦略をとるべきなのかどうかを判断する重要なファクターになります。
ただ、同じ抗原情報を持つ遺伝子を細胞に導入して強制発現しても、タンパクの構造が変化してしまったら、むしろ役立たずな抗体を量産するだけになり、逆にそれらの抗体が人間に牙をむくこともあります。
軽々しくワクチンの開発をしてはいけない理由は、すでに免疫学にある既存の学説が教えてくれているのです。
modRNAワクチン開発を進める連中は今すぐに免疫学を一から勉強し直すべき
modRNAワクチンが国益を大きく損害していることは、データが示しています。
免疫学の基礎も知らない人間がRNAワクチンを開発している時点で、その人間には倫理観と正常な判断能力が欠如しています。
少なくとも、専門とは関係のない一般の方には、「現在のRNAワクチン技術は免疫学的なセオリーにのっとっていない」という認識を持っていただきたく思います。