これから生物を専攻する学生さんへ
皆さん、いかがお過ごしでしょうか。AKIRAです。
本日は、これから「生物」という教科を学んでいく学生さんたちへ、私が伝えたいことをここに書いていきます。
もし、ご興味がある方がいらっしゃれば、読んでいってください。
生物の教科書は話の規模が大きくなっていくように作られている。
いきなりですが、生物の教科書を皆さんは読んでみたことはありますでしょうか。
実は、生物の教科書は書いている内容の規模が段々と大きくなっていくように書かれているのです。
最初は、生物を構成する「原子や分子」の話から始まり、続いてそれらが集まった「細胞」の話が書かれています。そして、それらが「組織」を形成し様々な機能を持つようになってやがてそれが体の「器官」の話になっていきます。こうして体の最低限の機能、構成を学んだあと、それらが集合したいわゆる「個体」の話になります。いかにして個体が出来上がっていくのかを語る発生学の分野もここに該当します。以後、個体が集まった「個体群」の話になっていき、「生態系」というもっと大きな規模の話をしていきます。そうして最終的にはバイオームなどの「環境」レベルの規模の話になっていき、地球の持つ代謝能力の話をして教科書は終わりを迎えます。
なぜ、こんな話をしたのかというと、生物の教科書は生命体が生きとし生けるものとして「最低限の知識」を与えてくれる…厳しい自然界で生き残るためのバイブルである、ということを言いたかったためです。
あの教科書は、生き残るために必要な知識を得るのに最適化されたバイブルなのです。
「細胞」には意思があり、「組織、器官」は個体の中の生態系であり、「生態系」は自然のシステムそのものである。
我々は、当たり前のようにこの地球という星で生を謳歌していますが、これらは無数の奇跡の上にあるということを忘れてはいけません。
あなたがちゃんとしっかりと生きているのも、あなたを構成する細胞がどうすれば生き残れるのかをしっかりと考え、自らの体内環境を運用しているからこそです。つまりは、細胞自身に意思があるから成り立つ生命であり、決して当たり前ではないのです。
さらには、それら細胞が集まった器官は、ある意味では生態系そのものと言っても過言ではないでしょう。
地球規模で考えれば、我々の住む日本列島は我々の身体で言うところの心臓や肺などの器官に相当します。
つまりは、「病気をする」ということは体の中の器官が何かの脅威に脅かされているのですから、地球環境で言うところの化学汚染とそう変わらない、ということです。
組織、器官はそういう意味では生態系と言えなくもないでしょう。
そうすると、これら生態系は自然のシステムを踏襲しています。なぜならば、これらの器官の機能がダウンしてしまえば、下手をすると死に至ってしまう危険性をはらむわけですから。
身体の死は、地球の死です。
ゆえに、環境破壊と同じ行為になるのです。だから、これらの器官を動かすシステムが、地球の環境を動かす環境システムと同様に存在していると考えねば道理が通らないのです。
生物とは、いきものが生きるためのシステムや道理を理解するための学問
このような見方をしていると、いろいろと気づくことがあります。
例えば、感染症。
これは病気でしょうか?
いいえ、むしろ正常な体のシステムが働いた結果でしょう。
発熱や、免疫の動きも、地球規模で言うと台風や地震とそう変わりません。
免疫による反応を無理やりに抑える、殺すなどの行為は、地球上で起こる災害を止めるに等しい行為なのです。
たかが人間ごときに災害を止める力がありますか?
無いでしょうね。
別の話で、発がん性物質の話がありますね。
あれもそうですが、がんを引き起こす物質とは一体何でしょうか。答えは、「全部」です。
ウソだ、と思ったそこのあなた。
もう一度考えてみてください。巷で語られる「発がん性物質」の内容を。
一貫性がないとは思いませんでしたか?それは、発がん性物質にそもそも分類など存在しないからです。万物はすべて、「過ぎたるは及ばざるがごとし」。
がんを起こしてしまう最大の理由は、「摂取しすぎ」です。
やりすぎは身を亡ぼす。それが、がんを引き起こす最大の理由と言えるでしょう。
日本の医療に今のうちから疑問をもってください
これから生物を勉強する皆さんには、しっかりと持っておいてほしい疑問があります。
それは、今の「日本の医療」です。
そもそも、これからは「治療」をする時代ではなく、「予防」をしていく時代です。
カメのごとき遅さではありますが、現在も病気にならない研究というものが日本で進んでいます。
詳細はご自分で調べてみてください(Google検索で「予防医学 日本」とキーワード検索すれば出てくると思いますよ)。
当然ではありますが、医療もそう言った方向に舵を切っていかなければならないのです。しかしながら、今の日本の医療は「いつまでも治療する方法にこだわっている」のです。
なぜかというと、日本の医療は、お医者さんを中心に病気を治す技術を世界的レベルでけん引していった歴史があり……治療技術で日本は世界をリードしていったという実績にいつまでもすがっているからです。
そうした技術にこだわりすぎる人たちは、その実績で得た権力をいつまでも振りかざそうとして、時代の動きに合わせて日本が変わろうとするのを妨害しています。
これらの権力を利権と呼びます。
彼ら、旧医療体制時代の人間にとっては、彼らが築き上げてきた利権が何よりも大事である、ということです。
狂った羅針盤の針を治せるのは皆さんだけです
それでも、この国の技術は世界トップレベルです。
だからこそ、その使い方は間違えてはいけません。
これから生物を学んでいき、それぞれの生物関連の専門にかかわっていく皆さんに、私から申し上げたいことは、「偉い人だからと言って、ハイハイとその人の言うことにうなずくだけのイエスマンにならないでください」ということです。
それは、現行の利権に良いように利用されるだけ利用されて、最後はぼろ雑巾のように捨てられる運命をたどるだけです。
生物という教科は、そういう意味では「容赦なく現実を突きつけられる学問」です。皆さんには、そう言った現実としっかり向き合って、言い訳ばかりするような利権を振りかざすだけの人間にならないような勉強をしていってほしいと思っています。
ふわっとした内容ばかりでしたが、本日はここまで。
ではまた。