![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/161910567/rectangle_large_type_2_e1995d28e35b05e6083e4c5d1e2f5700.jpeg?width=1200)
読書感想ブログを始めて、気付いたこと
2023年の春先、東京に行った際に買った「音楽と生命」(福岡伸一・坂本龍一著)を読んで面白かったことをブログに書いた。
好きな本のことなら、気負うことなく続けられる。そう思って、読書感想ブログをスタート。 50冊以上の本を紹介してきたけど、まだまだ。
著者へのリスペクトを忘れずに
読書感想ブログを始めて「難しいな!」と思ったことがある。 読んだ本のことを、どこまで紹介していいのか、ということだ。
映画やドラマのPRのため、監督やキャストたちが、いわゆる「番宣」するけど、「こんなタイトルのミステリー映画が出来ました。ぜひ、みて下さい」ってくらい。 「犯人役をやった〇〇です」なんて番宣はできないだろうし、「主人公は、こうして、ああして、苦労しながら・・・」なんて言えない。 「番宣」と同じくらい、本の紹介も難しい。
本を書くのはとてつもないエネルギーが必要だ。 昔、仲間と一緒に何冊か本を書いて思い知った。出版企画を考え、章立て案をつくり、出版社に企画提案して、採用されたら、分担執筆。いくつかの章を書いただけでも、苦労だけが勝る。
そう思ってきたので、一冊の本を書きあげる作家は凄い。書き上げただけでもリスペクト。その上、機知に富んだ内容だったり、ミステリアスで面白かったり。素晴らしい。
だからこそ、作者の大事な本を、多くの人に買って、読んで貰いたいけど、どこまで紹介文を書いていいモノやら。 あらすじはネタバレしそうだし、私が要約したところで著者の意図が伝わるのかどうか心配。
読書感想は、意外に悩ましい。
そこで考えたのは、著者や書名、出版社等々を紹介した上で、紹介したい本に触発されたフレーズや思いついたことを、新たに調べて、考えたことを書くこと。これなら、本の内容には触れていない。本によっては章立てとか、全体構成のようなことも書くけど。まぁ、「番宣」で映画タイトルにちなんでやってるクイズや大喜利のような内容。
若干、本の内容から逸れるけど、ネタバレするよりいいか。
『「〇〇〇」を読んで(考えたこと)』というタイトルで紹介しているのは、そんな理由。
本は尽きず
総務省の統計調査によると、2022年に新刊として出版された書籍は66,885点。2019年の書籍出版数は71,903点で、電子化の影響か、活字離れが進んでいるのか。
国立国会図書館の蔵書数は、2021年時点で4621万7530点もあるそうだ。外国書籍や雑誌や会報等も含まれるので、随分多めの数字になってしまうが、それにしても、世の中には、途方もない数の本があるのは確か。
むかし、編集工学研究所の松岡正剛氏が始めた「千夜千冊」を、興味を持って眺めていたことがある。 博識な氏の書籍紹介型のエッセイは、取り上げる書籍すら聞いた事のないようなものばかりでワクワクした。そして、書いてあることは、古今東西の様々な事象や出来事を含めて、闊達な氏の思いを縦横無尽というのか、自由自在に述べられていて、いつも勉強になった。というか、限りなく関連事項を調べないと理解出来ないことも多く、当時の私にはちょっと重たかった。興味津々だけど、余裕がなく読むのを止めてしまった。 その氏をしても、毎日一冊だけ紹介するので、一年間に365冊。
とてもじゃないが、その年に出版された本の数には追いつかない。
世界中には、どれほどの本があるのだろう。Google Booksに収蔵されている本は、世界中で1億2986万4880冊だそうで、たぶん、この何倍もの本が世界にはあるんだろう。 そのうち、世界中の本が電子化されて、AIなんかを使って書籍らしい最適な表現で語変換が出来て、何処の国の本でも読める時代が来るのかも知れない。
数得た事もないが私なんかは、せいぜい年間50-70冊くらいの本しか読んでないはず。生涯読書数なんて、2-3000冊がいいところ。
一生出会わない本の方が圧倒的に多い。
だからこそ、出会った本は、運とか縁、なんだろうなぁ。
そんな数少ない出会いを、読書感想ブログに納められるなんて幸せだ。ブログのお陰で、読んだ本を思い返し、記録に残せるようになって満足だ。
これからも週一冊程度だけど、読書感想を、コツコツ書き続けていきたい。