【読書】ジェームズ・ロリンズ/Unrestricted Access/セドナの幻日
シグマフォースシリーズでお馴染み、ジェイムズ・ロリンズさんの珍しい短編・中編集です。
収録作品
アマゾンの悪魔
LAの魔除け
ブルータスの戦場
セドナの幻日
アマゾンの悪魔
この作品はスティーブ・ペリー(ジャーニーのヴォーカルと同じ名前ですが別人です)氏との共作。我らがグレイ・ピアースとコットン・マローンが一緒に活躍するというちょっとファンサービスしてみたって感じの小作品。いつものテンポで楽しくアクションアドベンチャーの世界に浸れました。早く次の作品を読みたくなってきました(すでに購入済みで本書の次に読むことになってます)。
LAの魔除け
これはジェイムズ・ロリンズには珍しいファンタジー系の作品です。いや、これなkなかに面白かったんで、こっちけいも広げてくれてありじゃないでしょうか。もともと科学・歴史のちょっと怪しいところを調べ倒して荒唐無稽な世界に真実味を持ってくるのがうまいので、こういう設定を考えるのはお手のもの。ましてや主人公たちの心情描写は丁寧だし、あたらしい世界が広がっているんじゃないでしょうか。
ブルータスの戦場
作者自身の解説もあり、各作品がどういうものか、よくわかるようにはなってますが、なるほどこれはタッカー&ケインにつながる、いい作品だと思いました。闘犬を主人公に据えて彼の目線で物語を進行させるのですが、人間よりもほぼほぼ犬目線なので、昔少年ジャンプで読んだ「銀牙ー流れ星ー銀」を思いましたよ。
セドナの幻日
最後のこちらは短編ではなく中編ともいうべき長さ。タッカー&ケインの新作というか中継ぎですね。これが読みたかったんです。
お前の友達は誰だ?と呼びかけるところが大好きなんですよ。服、カメラ、マイクを装着し、作戦に出かける時の二人の準備、そしてゾーンに入っていく時の流れ、作品の中で必ずと言っていいほど出てくるお決まりのやり取りが実にいい。こういうのを読んじゃうと、猫派の私も犬を飼いたくなってきますね。お前の友達は誰だ?と聞いてみたい。猫は絶対返事しないだろうなぁ〜
時間結晶は面白いのですが、まあ中編なので掘り下げがいつもほどではないので私もあえて追いかけません。本作はとにかくワンコ(達!)を楽しんでください。
おすすめ度:★★★★(どちらかというとファン向けかな、と思いますがジェイムズロリンズを知るにはもってこいの入門編でもあり得るということで、3.5+0.5=4にしました)
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