写真と旅する佐渡島
前の会社の元同期に会うために行った佐渡島。
会いに行った話はシリーズ「会いに行く、そして撮る」として投稿しました。読みたい方は↓から見に行ってみてください。
そんな佐渡島。3泊4日で行ってきました。
3日目の夕方でTさんたちとはお別れして、それから4日目の昼過ぎの船までは、写真観光をする計画にしていました。 時間も限られているし、行ける範囲で行動して、いい写真が何枚か撮れればいいなくらいに考えていたのですが、すごく良かった!!
いい写真も沢山撮れたので、「会いに行く、そして撮る」とは別に「佐渡島の旅」という角度で改めて投稿することにした次第です。
では写真と一緒に佐渡島の旅を話していきますね。
みなさんも一緒に旅をしている気分になってくれたら嬉しいです!
まず、新潟港からジェットフォイルで佐渡島へ行ったのですが、到着した時に撮ったの一枚目の写真が今振り返ると佐渡島感がすごく出ているなと感じています。
島ならではの風景。でも奥に見える山々から佐渡島が日本最大の離島であり、規模が大きいことを感じ取れるなと思っています。今回の旅では島の規模の大きさから生まれる特色を感じる部分も沢山ありました。その話は後半に。
さて、まず最初に行ったのは北沢浮遊選鉱場跡(きたざわふゆうせんこうばあと)という場所です。
ラピュタに出てきそうな場所として有名なのですが、まさにその言葉通りの場所でした!!
佐渡ヶ島は昔、よく金や銀が採れたとのことです。ここは山から掘り出した鉱石を選出する場所で、「浮遊選鉱」という方法を金や銀に応用して、日本で初めて実用化に成功した施設とのことです。当時は「東洋一の浮遊選鉱場」とうたわれていたそう。
時代の変化、時間の経過というものは儚くもあり、残酷でもあり、そして美しい部分もありますね。金銀が取れなくなり、施設としての機能は必要なくなり、今は観光地となっているわけです。
佐渡ヶ島の旅では時間の経過、時代の変化を強く感じる旅でもありました。
次に紹介する場所の時代の変化というか、時間が戻ったような感覚になった場所です。
それは棚田。
佐渡ヶ島にはそこら中に棚田があります。日本ではこういった風景はかなり少なりましたよね。しかし、佐渡ヶ島にはまだまだ沢山あります。島という限られた土地で、なんとか米を育てる量を増やそうと工夫し、努力した結果なのだと思います。こういった風景が見られるのも佐渡ヶ島の魅力です。
そんな感じで一日目の旅はおしまい。泊まった宿がいい感じでした。廃業した旅館を若い方が安く借りて民泊的な感じで運営している宿でした。造りは昔ながらの宿なのに、宿泊者が自由に使える共用キッチンがあったり、いろんな部分がセルフサービスだったりと、システムは今風になっていてました。そのギャップになんだか不思議な感覚になります。ちなみにその分、宿泊費は安めなので自分としてはすごくよかったです。
人口がどんどん減っている佐渡ヶ島。高齢化が進み、廃業する方も多いです。一方でこの宿のように安く借りて新しいビジネスをスタートさせる若い世代もいます。この島には大きなビジネスチャンスがあるのではと感じさせられる旅でもありました。島の行政としても本島から人を移住してもらおうと動いているらしいです。うまく島全体のブランディングができればさらに魅力のある島になるのではと感じました。
さて、2日目の朝は小木港をぷらぷら散歩してみました。
たらい舟は大繁盛していて、たくさんの人が一生懸命漕いでいました。
ところで人口減少と高齢化。その影響を佐渡ヶ島ではもろに見ることができる島でもあります。手つかずになった建物が沢山あるんです。民家だけでなく、工場などの建物もです。そういった朽ちていく建物にも思わずシャッターをきってしまいました。
時代の変化というものを強く感じた部分でした。
ところでそんな廃屋をみていて疑問に思ったことがあります。多くの民家の壁が下の写真のような感じでです。土壁を基本として、薄い木で覆う形の壁になっているのです。後で調べたら「板張り外壁」と呼ばれているものらしいです。当時はこのかたちの壁以外あんまり選択肢がなかったようです。島特有の潮風で壁が痛みやすいので、こういった木で覆い、劣化したらその部分を簡単に交換ができるというのは島特有の事情としては都合がいい部分もあたったのだろうと思います。(詳しい方がいましたら、是非教えて下さい!)
ただ、手つかずになった民家は外壁の交換やメンテナンスもされないので、板張りが劣化して、土壁がむき出しになってしまう。その分劣化が早くなってしまうのでは?と思ってしまいました。崩れてしまっている家が多いのもそういった事情が関係しているのかもしれません。
3日目には佐渡ヶ島の南側にある矢島へ。小さな島にかかる赤い橋が素敵でした。
その先にあるのが旧山本悌二郎別荘です。
山本悌二郎は佐渡ヶ島出身の実業家、政治家で、美術にも精通している方だそうです。ウィキペディアを見てもらえると、その凄さがわかると思います。
そんな人がこだわりにこだわりぬいて建てた別荘です。ここもまた手つかずで倒壊寸前になっていたのですが、クラウドファンディングなども利用して見事修繕して、今は見られるようになっています。
一般観覧は大人500円、小~高校生は300円かかるのですが、それ以上の価値のある場所でした。管理されている方が中を解説しながら案内してくれるのですが、それがとても良かったです。山本悌二郎がどこにこだわったのかを詳しく解説してくれます。山本悌二郎はこだわった部分にもそれぞれ名前をつけているほどだったのです。そういったストーリに加えて、当時それを実現することがどれだけ珍しく大変なことだったのか、そういった話もしてくれました。どの話もとても興味深く、勉強になりました。佐渡ヶ島に行ったら必ず行くべき場所です。
旧山本悌二郎別荘の次は宿根木へ。
吉永小百合さんのCM撮影スポットとしても有名な場所です。中世から廻船業で栄え、沢山の船大工も住んでいた場所だそうです。
ここで人がどんな生活をしていたのか、想像しながら歩くととても興味深かったです。
そんな感じで3日目の旅も終了。
帰るのは翌日4日目の昼過ぎの船です。両津港近くのホテルに泊まりました。
チェックインする時、ホテルにレンタサイクルがあることを知りました。日暮れまでにもまだちょっと時間があったので、自転車を借りて散歩してみることに。
いざ自転車で散歩し始めると、、、「せっかくなら加茂湖を一周してみよう!」と思ってしまいました笑
去年の大怪我から復帰はしているものの、まだ自転車にはそんなに乗っておらず、不安はちょっとありました。でもレンタルした自転車は電動補助もあるし、なんとかなるだろう!ということで、加茂湖一周の旅、決行です笑
さてさて、地図を見れば佐渡ヶ島がかなり大きな島だというのはわかると思います。この自転車で加茂湖一周する間にそういった島の特徴を沢山感じることができました。
規模の大きさを強く感じたのが上の写真を撮った時です。手前に低めの山の山脈があり、奥に高い山の山脈がある。これが島で見られるってすごいことだよなと改めて感じました。この風景はなんとなく長野の白馬に似ているなと思いました。「うん。スケールを少し小さくした白馬の景色だ。」と思っていました。
次に島ならではの景色を感じたのが上の写真です。湖からたった20m離れたところに田んぼがあるのってすごく珍しい景色だなと思ったわけです。それなりの規模の山や山脈、そして湖まである佐渡ヶ島。そんな島でお米を作ろうと思うと、こういう景色が作られるんだなと思いました。
結構アップダウンがあるせいで、後半には足腰が辛くなってきましたが、電動の力を借りて進み続けます笑
そして4日目最終日。
予約した船に乗るためには、昼過ぎには両津港に戻ってこなければいけません。
当初はまた自転車をレンタルして周りを観光しようと思っていたのですが、色々とあって、思い切ってレンタカーすることに!
これで行動範囲が一気に広がったわけです。
どこに行くか?
そんなときはポケットからスマホを出して「佐渡ヶ島 写真映え」で検索!
行くと決めたのは最初の場所は「清水寺」でした。
行ってみると誰もおらず、ゆっくりとした時間が流れていました。
いや、手つかずになった部分からは時間が止まってしまっていることすら感じてしまいます。
写真をいっぱい撮っていたら結構時間がかかってしまいました。
次に行きたいなと思っていたのは山奥にある伝説の池「乙和池」
時間的にはギリギリでしたが、なんとか間に合いそうなので車を走らせます。
最初入口がわからなくてまよったのですが、なんとか到着。
車を駐車場に停めて少し歩いて奥へ。
その先にはすごく美しい池が。
時間が限られていて、滞在時間は10分ほどとなってしまいましたが、とても神秘的でいい場所でした。いい写真も撮れた!
本当はもっとゆっくりしたかったですが、時間が限られています。
車へ戻り、乙和池を後にします。そして、両津港へ。
以上が佐渡ヶ島の旅のレポートとなります。
日本最大の離島、佐渡ヶ島。
そこには、その規模の島が生み出す景色があり、島ならでは文化も感じられる旅となりました。
また、実際に住んでいる友人から聞く島の生活、島特有の事情もありました。いろんな課題があるみたいですが、見方を変えると沢山のチャンスや可能性もあるのだと感じた島でした。
観光という目線でいうと、島が大きすぎて、見たい場所や魅力が沢山ある島でした。ゆっくり、ちゃんと見ていくには2週間あっても足りないんじゃないかな?と思うほどでした。
そんな魅力が沢山つまった佐渡ヶ島。みなさんも是非一度足を運んでみてください!
写真も文もいっぱいになりましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました!
★主に撮影に使った機材★
<カメラ1>
FUJIFILM X-T5
<レンズ>
SIGMA 23mm F1.4 DC DN | Contemporary
SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary
SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary
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こういった「人」や「旅」をテーマに写真を撮る仕事も募集しております。
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