役割と責任によって出来た「自分の像」に苦しんだ一年(2023年振り返り)
もう2024年になって1か月ぐらい経ちますが、、
ふと昨年(2023年)の振り返りをしようと思い立ち、noteを書いております。
自己紹介
始めましての方向けに。荒井昭則です!
本業はIT企業に所属しつつ、NPO法人コンフロントワールドというNPO法人の代表理事を努めております!
コンフロントワールドでは、
アフリカのウガンダに水やトイレや石鹸を届ける支援を、
アフリカのタンザニアに小学校を作ったり、保育施設の経営のサポートを実施したり、
南米のペルーの刑務所発ファッションブランドPietàを日本で販売したり、
そんな団体です。
メンバーは他の国際協力を行っているNPO(NGO)の中では比較的若く20代メンバーが多く、そして全員が学業や本業と平行して活動している珍しい団体となります。
2023年は「変化がありすぎて、ついていけなかった一年」でした。
1年間でやったこと
1月)引っ越し
浅草付近のワンルームに住んでいたのですが、観光客が戻り人が街に溢れかえり、「もう住めねえ」となったため、東京の日暮里付近の家に引っ越しをしました。
2月)転職
一つ大きな決断となったのが転職です。
新卒で入ったリクルートでは5-6年いて、その後思い切って転職し、そして2023年の2月に人生2度目となる転職を行いました。
今までいた2社目よりも、従業員数も1/10以下となり、一人ひとりの影響力も大きくなる中、
思い描いていた本業でもNPOの周辺領域で活動するというのが実現出来ました。
3-4月)無我夢中に頑張る
この時は記憶がないくらい目の前のことを頑張り続けました。
新しい環境で「よし!」と思い、何も考えずに働きました。
5月)特例認定となる
認定NPO法人や特例認定NPO法人という認証があり、NPO法人の中でも2%以下しかないと言われています。1年ぐらい準備や申請の期間を経て、コンフロントワールドは特例認定NPO法人となりました(再来年あたりに認定も取る予定です)。
これにより、コンフロントワールドへの寄附は寄附金控除の対象となり、
そして社会的信頼も増すこととなりました。
ただ設立しただけでなく、このように認証をもらうことは大きな一歩ですし、
なにより「副業」や「若者」が活動するNPO法人やNGOが認証を取ることが、次の世代や周りの方々へも勇気を与えられることだと思っています。
6月)JANICの理事になる
JANIC(NPO法人国際協力NGOセンター)の理事にもなりました。
国際協力のネットワーク組織で、大規模な国際協力のイベントを主催したり、政策提言を行ったり、様々なセクターの連携を促したりする組織です。
他の理事は明らかに自分よりも能力も経験もある方々で、自分なんていて良いのかと不思議に思うこともありますが、何とかくらいついています。(理事の中で最年少です。多分。)
7月)本を出版するクラファン
ここで初めて本を出版しました!
こちらでクラウドファンディングを実施し、出版自体は10月になりました!
本当にみなさまありがとうございます!
8月)本業で部署異動、JANICの合宿
ここら辺から調子が狂い始めます。。
2023年の前半に無理をし過ぎて新しい環境や挑戦に身を置いた結果、何も貢献出来ず苦しくなっていきます。
あまりにも自分より大きな存在や、先が見えない環境に身を置き、自分らしさが見えにくくなってきました。
9月)登壇とか
登壇などの機会も多くいただきました。本当に感謝です。
その中で、「俺なんかが登壇して良いのか?」と自信を無くすことも増えてきました。
10月)本を出版 横浜マラソン完走
出版社や印刷業者と調整し、ここでクラウドファンディングのリターンとしての紙の本や電子書籍が出来ました。
そして仕事全然関係ないけど、横浜マラソン完走!42.195kmを走るって今考えるとおかしいよな。。
11月)HAPIC、総会
HAPICという国際協力の国内最大規模のイベントで2つセッションを持たせてもらえたり、コンフロントワールドの総会がありました。
本業も含めて、ひたすら無我夢中に目の前のことに取り組みました。
12月)取材や寄附キャンペーン
取材も受けたり、コンフロントワールドでマンスリーパートナーを募集するキャンペーンを行いました。
キャンペーンは100人目標のところ49人に終わり悔しい結果に終わりました。
ただ、本当に多くの方々に寄附いただいたり、応援してくださり本当に嬉しかったです。
振り返ってみると、、本当に色々やったな。。。
それではどんな一年だったでしょうか?
変化や身の丈以上の挑戦をし過ぎて、自分を見失った。
2022年までは何となく今までの延長線上というか、ただ同じことをうまくやるという一年だった気がしたので、
「2023年は変化だ!変化しよう!挑戦しよう!」
と意気込んでいました。
結果的には本当に頑張った、何とか無理にでも挑戦した、今まで出来ていなかったことに一歩踏み出したと思うのですが、と同時に「何も結果を残せなかった」とも思います。
無理にでも新しいことに挑戦しようと意気込んでいたせいで自分を見失った感覚にもなりました。
本業の自分、コンフロントワールドの自分、プライベートの自分に大きな乖離が生まれてきて、
自分の中の「こうならなきゃいけない」という「像」に取りつかれ、その責任感から演じていた部分もありました。
例えば、ミーティングに参加したタイミングで言動が変わったり、ミーティングが終わったら後悔したり。
ミーティングに臨むのも、知らない自分が出てくるかもしれない恐怖や不安との戦いに思う日も多くありました。内部のミーティングが辛いってやばいですよね。
アウトプットや挑戦にこだわりすぎて、自分を見失い、傷つけてしまった人、迷惑をかけてしまった人も多くいました。
そこには頑張っても結果が出せていない焦りや、誰にも認められないという孤独感から出てきて、
いつしか「責任感や役割というマントを被った自分」を生み出し、何とか存在を自分の中で肯定しようとしていました。
いやぁ辛かったなぁ。今もそれが抜けていないなぁ。
友達との飲み会とかではもちろん何も無いのですが、状況や役割や責任が伴うと、自分が変わっていることに気づく自分がいます。
そして予定通りに実施みたいなことはあっても、思ったような成果はあげられない一年でした。
とはいえ責任はある
少なくとも本業も頑張らないとですし、JANICは理事、コンフロントワールドでは代表という立場なので、責任も発生します。
特にコンフロントワールドは特例認定になったこともあり、開示の義務や寄附者への義務なども発生します。もちろん活動が大きくなるにつれ、現地からの期待、寄附者からの期待、社会からの期待も指数関数的に増えてきています
意外と僕は楽観的な方なのですが、それでも逃げられない責任は存在していて、
それをマネジメントしながらうまく対処していかないといけないのですが、メンバーのマネジメントも、プロジェクトのマネジメントも、やっている・向き合っているからこそ実力不足・経験不足が身に染みて分かります。
ポケモンのレベルが20レべなのに、四天王と戦わざるを得ないみたいな感じです。
とはいえ失敗したら、やらなかったらとんでもないことになるという恐怖や責任プレッシャーとうまく付き合わないと。
これは本当に早く成長するしかないというような状態で、焦りしかないです。
もしくは100レべの人、協力してください。助けてください
2024年どうするか?
正直何もまとまっておらず、このnoteを殴り書きしています。
2024年どうしよっかなぁ。。
年齢的にも30歳になる年で、節目です。
そしてコンフロントワールド含めた色んなところで、もがき、悩む一年になることは何となく分かります。
人に頼る
僕はストレングスファインダーでも「信念」や「責任感」が上位にくるという信念や責任という概念からは逃れられない人間です。
うまくいくこともあれば、うまくいかないこともあります。
その責任から出てきた演じている自分と自分自身をどう一致させるか
もちろん成長することも必要ですが、もっと自分自身を人に見せることも心がけていきます。
それは言葉を変えれば自己開示や弱みを見せるということかもしれませんが、
ニュアンスとしてはそのズレを相手も、自分自身も認識するということかと思います。
そのズレが認識出来れば、自ずと近づく方向に行くと思いますし、人に頼るということも本当の意味で出来るようになると思います。
人に頼るって難しいですよね。業務だけ切り出して、悪い意味で「コトに向かう」とか言ってサイコパスを演じることは出来るかもですが、それは本当の意味で頼れていないと思います。
なので、自分のズレを認識し、相手にも認識してもらったうえで近づけられるように頼る。
それが業務なのか、コミュニケーションなのか、姿勢なのか分からないですが、きっとそれが大事だと思います。
ルーティンを作る
生産性とか、効率化とかを考えちゃう人間です。それは別に悪いことでも無いし、
副業でNPOを経営、そして別のNPOの理事になるというのは「効率化」の賜物だと思います。
そんな中でしっかり「ルーティン」を作る。
それは一見すると無駄だったり、回り道に思えるかもしれないけど、
自分自身を整えるためにルーティンを作ろうと思います。
プライベートでかもしれないですし、仕事上でも意識するかもしれないですが、
「元に戻す」習慣をつけようと思っています。
リセットする
今までの役割や行動から責任というものが生まれて来たり、プレッシャーに感じたりしています。
もちろん全うしないといけない責任もあるかもですが、
自分自身をリセットして、今から職場でもNPOでも始めるという気持ちで進められればと思います。
最初のワクワクやドキドキを思い出し、責任という鎖から一回離れてみる、
経験があることに驕らずに、心機一転して、社会や世界、組織と向き合いたいと思います。
正直職場でも、自分の組織でもうまくいってないんですよね。
表面上の表出される荒井昭則はうまくいってるように見えているかもですが、本当に苦しんでいます。
ただ、それは自分自身の中に答えがあって、
うまくいくように、マイナスをプラスに変えようとするのではなく、
リセットしてゼロにする気持ちで、色んなことに向き合えればと思います。
色々書いてみました。
2024年は言葉通り、心機一転!
そしてこういう悩みや苦悩は、挑戦させてもらっている環境があってこそです。
僕の周りの方々、応援してくださる方々、全ての人に感謝しています。
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