見出し画像

NEW YEAR'S EVE|映画感想文


この映画を初めて観たのは確か5年くらい前。
ドラマ「glee」から女優リア・ミシェルが出ている作品を追いかけはじめ、この映画に出会った。

お気に入りの映画なので年の瀬のこの時期は毎年観たくなる。

以下、あらすじ。

大みそかのニューヨークを舞台に、死期が迫った老人と看護師の交流、1年前に出会った女性が忘れられない男、偶然再会した元カップルなど8組の男女の姿が描かれる。

映画.com


私は映画でも小説でもオムニバス形式のものを好みがち。

いろんな人のいろんな人生の一部が重なって感情が動く瞬間を見るのが好き。
人は相手によって見せる顔を変えると思うけれど、その顔が切り替わるのを見るのが好き。


心優しい看護師の顔と、軍人の彼の帰りを待ち焦がれる顔。
過保護気味で娘を愛するママの顔と、好きな男性に1年ぶりに会う女性の顔。
ボールドロップの責任者として奔走する顔と、父と2人で過ごすときの娘の顔。
ツアーを回りちやほやされる大スターの顔と、裏切った恋人に許しを請う顔。

同じ人の違う顔をたくさん見ること知ることができて、とても楽しい映画。

しかも設定が大晦日のニューヨークのボールドロップ!
(ボールドロップはタイムズスクエアに設置されたボールが年越しのカウントダウンに合わせて落ちてくる様子を見てみんなで盛り上がるイベント)
新年への期待でざわついてきらきら浮足立っている街が、舞台としてとても美しい。

なんといってもザック・エフロンが出演している!
彼がきっかけでこの映画を観た(観る)という人も多いのではないだろうか。



ボールドロップのボールがビルの途中で止まってしまって、なんとか説明をしないといけないときに、責任者のクレアが聴衆に向かって語る言葉がなんとも胸に刺さる。

ご覧の通り、ボールは途中で止まってしまっています。
シャンパンを開けて新年を祝う前に、一度立ち止まり、過ぎ去っていく年に思いを馳せてと言っているようです。
成し遂げたことや失敗したこと(triumphs and missteps)。約束をして、そして破ってしまったこと。

私の意訳


今日は12月29日。
今年もあと2日間で、来年のやることリストを作り始めて気持ちが新年に持っていかれている自分もいたりするけれど、一度立ち止まって2022年の"triumphs and missteps"を振り返ってもいいのかもしれないね。


いつか行ってみたいな、ニューヨーク!

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集