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鹿のハツの燻製

鹿のハツ(心臓)を煙で燻してみました。アイデアをくださったのは、鹿肉をお送りしている酒蔵の杜氏さん。私と同年代の女性の杜氏さんなのですが、去年、蔵の仕事が一段落したこの時期に「残っていた鹿のハツを燻製にしました」との連絡をもらっていました。添付されてきた写真のハツは、色もキレイでとても美味しそうでした。なるほど、と思いましたね。ハツは風味には乏しくて調理方法に迷う食材だったけど、スモークにすればこの独特の食感が生きる。酒のつまみにもってこいじゃないか!と。ただ、うちはマンション暮らしのため燻製などの煙が出る料理に弱く、また、漬け込み用のソミュール液(ピックル液)の作り方についても門外漢すぎて、手付かずのままになっていました。

ところが少し前に、ちょっとした偶然から燻製を作るチャンスをもらいました。蔵のある和歌山県岩出市の近くの本屋さんでトークイベントをする機会があり、マイクを握ってお客さんを見回したところ、なっなんとその中に杜氏さんの姿が!だからトークの間中、「イベントの帰りがけにソミュール液の作り方教えてもらおう」って思ってました。(笑)そんな幸運もあって、帰宅後からはLINEで一つ一つアドバイスをもらいながら作ってみました。初めての燻製で手探りな部分も多く、一回目からうまくいくとは期待していませんでしたが、結論から言うと、はい、うまくいきました!文句なしに美味しいやつ、できました。以下、詳しいレシピです。

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近所で駆除された鹿や猪141頭を解体し、お肉を食べる(食べてもらう)活動を続けてきました。ジビエ肉(主に鹿肉)をささっと調理し、おいしく食…

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