子どもの幸福度は誰がつくる?
前回の記事で、こどもの幸福度についての調査結果を紹介しました。
その後、このニュースについて、子どものあそびを研究している方から、日本の子どもの幸福度が低い原因に「自己決定」する機会の少なさがあるのではないかというご意見をいただきました。
自分のやることを自分で決める「自己決定」の幸福度への影響は、学術的に立証されているのだそうです。(神戸大学の調査結果)
「あなたの将来のためだから」と、子どもの進む道を決めることは、決して子どもを幸せにはしないということですね。
自分のことは自分で決めたいというのは、大人も子どもも一緒。
普通に考えれば当たり前のことなのに、子どもに幸せになってほしいという気持ちが強いばかりに、コントロールしたくなる親心。
これは現代に始まったことでもないのかもしれませんが、社会が合理化していく中で、その傾向が強まっているのかもしれません。
そして、その影響を受けて、小さなときから他人に決めてもらうことに慣れてしまい、自分で決めることができない子どもが増えているように思います。
子どもの自分で決めるチカラは、文字の書き方や計算方法を学ぶことと同じように、継続的な訓練が必要。
大人がそういう意識を持つことで、子どもの幸福度は変わってくるのではないかなと思います。