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【足首の捻挫】~以前と同じレベルまで治したい~
こんにちは、秋元信博です(^^)
サッカー・野球・テニス・柔道…色々なスポーツがあるなかで、足首の捻挫というのはケガの中でも常に上位に挙がるほど多いものになります。
繰り返し痛めやすく、よく「クセになる」と云われている足首の捻挫ですが、できることなら痛むこと無く早くスポーツに専念したいですよね??
タイトルにあるように“以前と同じレベルまで治したい”と願う方も多いですが、果たしてそれは可能なのか??それとも無理な話なのか??
以前と同じレベルまで治す…結論は??
結論からお伝えすると、「治癒」することは絶対に不可能です。
「治癒」とは、元通りに治ること。
傷痕が残ったり、変形した骨が元通りにならないのと同じように、足首の捻挫も以前と同じ状態には戻れないんですね。
ただ、“以前と同じレベルまで治したい”というのは、あくまでも競技上の話になりますので、言い方を変えれば“以前と同じ動きができるようにしたい”ということになります。
似ているようで異なる表現ですが、極端な話“痛み無く以前と同じ動きができればOK”なわけですから、「治癒」ということが必ずしも必須ではないのです。
(いや、なんだか遠回しな表現で分かりづらいな…)
そう思った方もいるかもしれません。
逆に質問ですが、「治癒(治す)」とは具体的にどのようなイメージを持っていますか??
・組織が修復する?
・伸びた靱帯が元に戻る?
・炎症が治まる?
…仮にそうだとしても、もし痛みの主な要因が「走る時の足の踏み込む角度」にあったら、足首が治ったとしても走り方が治らない限り、痛みはまた繰り返してしまいます。
まさに本末転倒です。
「治す」と一口に言っても、その言葉に対するイメージは様々なんですね。
でも、目的(問題なく競技に復帰できる状態)は明確なのに、足首を「治す」イメージが無意識にそこからかけ離れていると、いつまで経っても理想と現実の狭間で悩むことになってしまいます。
そうならないためには、足首を治すための明確な目的意識をしっかり持つことが大切です。
…大袈裟に聞こえますか??
スポーツによる足首の捻挫を治す上で目的意識が大切…ということがより伝わるよう、2つの例を挙げましょう。
治すのにも「目的意識」が大切
まずはこちらのTwitterをご紹介。
「関節可動域が狭い=痛めやすい」という捉え方をしているアスリートは少なくありません。
— 秋元信博−武術×テーピング− (@kumagaya_sports) June 1, 2022
でも逆に、「関節可動域が広い=痛めにくい」かというと、全くそんなこともありません。
可動域云々を考える際には、必ず“過去の可動域と比較”することが必要で、一般的な『正常可動域』と比較しない方が◎
よく“足首が硬くて…”というご相談を受けますが、それは過去の自分と比較したものですか?それとも、一般的な「正常可動域」と比較したものですか?
これは治療を進めていく上で、非常に重要な質問です。
『足首が硬いからケガをしやすい』
…過去にこんなお悩みを抱えているアスリートがいましたが、足首が硬くても痛みなくプレーしているアスリートはたくさんいます。
重要なのは、過去の自分(過去の足首の硬さ)との比較なんですね。
元々硬いのであれば、今現在悩んでいる症状は、少なくとも「硬いから」起きているわけではないということが分かります。
このケースも、目的は「ケガをしにくい足首にする」なのに、『硬い=痛めやすい』という意識が念頭にあると、適切な対処が難しくなってしまいます。
なので、このパターンの痛みに対しては、足首以外のアプローチを考えることが多いです。
(後ほどトレーニングの一例をご紹介します)
もう一つの例として、足首を手術(靭帯損傷や骨折など)した後から症状を訴えるケース。
![](https://assets.st-note.com/img/1654198466421-VkZF5vAO4l.jpg?width=1200)
このようなケースは、(ケガをした内容にもよりますが)痛めた部位に対しての処置が必要になることが多いです。
もちろんケースバイケースですが、適切なテーピングをすることによって安心してプレーに望めたり、しっかりと足が踏み込めたりできれば、自分での対処もしやすくなります。
(後ほどテーピングの一例をご紹介します)
ただ、こちらのケースでも「そもそもなぜケガをしてしまったのか?」は考える必要があるので、スポーツテーピングなどの対処だけで完結できるわけではないことは理解しておきましょう。
しっかりプレーするための対処法
足首を柔らかくコントロールするためのトレーニング
「足首が硬い」と訴える方は、柔軟性云々はさておき、足首が“柔らかく使えていない”状態であるケースが多いです。
そのためには、足首を柔らかくするのではなく、足首を柔らかくコントロールする力を養う必要があります。
そのためのトレーニングの一例がこちら。
コーンを3つ並べて、片足立ちの状態のままコーンをタッチしていきます。
この時に大切なのが、足裏の重心位置です。
足首が硬い、もしくは捻りやすい方の特徴として、走ったり踏み込んだりした時に足裏の重心位置が外側に偏っていたり、足指でギュッと支えようとしたりするケースが多々あります。
なので、こちらのトレーニングを実施する時には、土踏まずと踵(かかと)の中間辺りの位置で重心をキープするように心掛けてください。
そうすることで、実際にプレーする時に足首を捻ったり、足指に頼った踏み込み方にならずに済んだり…足首を柔らかくコントロールする力を養えます。
足首の内側をサポートするための自分でできるテーピング
こちらの内容は、足首の内側靱帯(三角靱帯ともいう)を損傷した後、再建手術をされた方向けのテーピングになります。
貼る時の注意点やポイントなど、分かりやすい解説入りの動画を用意しました。(動画は全部で11分00秒です)
何度でも見直して上手く貼れるようになれば、ご自身でのケアもしやすくなります♪
![](https://assets.st-note.com/img/1654248488407-mpEpKyIQEF.png?width=1200)
※こちらの動画は、記事を購入された方のみご覧いただけます。
記事を購入すると、最後の方に動画のURLが
貼り付けてあるので、そこからご覧いただけます。
まとめ
スポーツに伴うケガの中で、足首の捻挫というのは非常に多いものの一つというのは、誰しもが認識していることでしょう。
しかし、「たかが捻挫だし、放っておけばいずれ治る。」…と甘く考えていると、後々のリハビリが大変になるというのは嫌という程見てきました。
実際、この記事を見ている方の中にも、何人かそういう方がいるのではないでしょうか??
捻挫で痛めてしまった足首を早く治す(あるいは予防する)上で、その『目的』を明確にすることがゴールへの近道となります。
より適切な対処を心掛けて、少しでも「しっかり楽しくプレーする」ことができると良いですね!
ではまた♪
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