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【コラム】腹黒い11人の女Spin-outコラム

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わたしの二作目の長編小説『腹黒い11人の女』のスピンアウトコラムです。以前、連載していたWebマガジンがなくなったので、noteに再掲載しました。主人公・ちえりの独り言、ちえりの…
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#夜職

【Vol.1】腹黒い11人の女に勤めるひとりの女:ちえり

 渋谷駅、井の頭線口から出て、向かう方向は公園通りでもセンター街でもなく、無料風俗案内所…

三谷 晶子
3年前
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【Vol.2】養うしかない男か、養われるしかない男としか付き合ったことのなかった女:…

 男と食事に行った時に、女は金をどれくらい払うべきか。もはや、明治時代あたりから議論され…

三谷 晶子
3年前
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【Vol.6】どうしてもDV男が好きな女:絵梨

 DV=ドメスティックヴァイオレンスという言葉が生まれて随分経つ。その被害者は増える一方だ…

三谷 晶子
3年前
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【Vol.7】「職業はデート」と言い、5股をかけている女:莉奈

 二股をかけたことがある人間は30%以上という統計が出ているそうだ。携帯を駆使し、時にはパ…

三谷 晶子
3年前
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【Vol.16】誠実でまっとうな眩し過ぎる男:今野

 モテる女の定義はWeb上でも雑誌でも溢れかえっているが、モテる男の定義を見かけることは実…

三谷 晶子
3年前
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【Vol.18】「女はいいよな」という男:北村

 女は得だ、女はいいよな。そんな風に言う男は昔からいる。結局、男の方が得なのか、女の方が…

三谷 晶子
3年前
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【Vol.19】キャバクラで息子とかち合った男:庄司

 常連が多い店だと客同士が顔見知りになったり、同じ会社の人間や友人同士が店でかち合ったりということがよくある。だが、親子がかち合うことはめったにない。  ちえりは、今、店で息子とかち合ってしまった庄司をどうしたらいいものか思案している。 One night's story:庄司   庄司は50代後半の店にとっては長い客だ。誰も指名することなく、女にドリンクの一杯も頼ませず、いつも延長もせずに帰る店にとっては金にならない困った男である。 「俺は社長をやっていて、有名人と