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【子育て】心から好きなもの、心から見たいもの
小2の息子・ともまるが、iPadの画面を食い入るように見ている。4月の誕生日に向けて、プレゼントしてもらうLEGOをネット上で物色しているのだ。
少し前に予算を聞かれ、「うーん、そうだなあ。5000円かなあ。高くても10,000円」と答えたからだろうか、金額も入力して検索している。
そして「ママ! これに決めた!」と嬉々とした様子で知らせてくれた。マリオに関するLEGOで、金額は10,000円とちょっと。端数は、お小遣いから出すという。
金額は見事にクリアしたのだが、一つ気になることがあった。「この金額なら、買ってもらえる」という態度がなんとなく滲み出ていたのだ。それに、ともまるはマリオはさほど好きではないはず。LEGO CITY などの建物、乗り物が好みで、「オリエント急行が欲しい」と言っていたではないか。
「ともまる、いいものを選んだと思うけど、これって、本当にともまるが欲しいもの?」と問いかけたら、「う…」と押し黙ってしまった。
ともまるは私から言われた条件を元に選んだだけで、何も悪いことはしていない。だが、どうも私はそこが引っかかってしまったのだ。言っておきながらごめんやで。
10,000円という値段は決して安くない。その金額をかけて、「あまり欲しくないもの」を買う。なんかモヤっとする。やっぱり「心から好きなもの」にお金は使いたい。
*
中1の娘・フォカッチャは、令和の中学生像そのままにTikTokやSNSで動画を眺めることが日課となっている。帰宅したらおやつより何よりまずiPad、好みの動画を眺め、友達からのLINEに返信している。
その時も、フォカッチャは動画を見ていた。あまり凝視すると悪い気がするので、いつもは画面を覗き込むことはないのだが、その日は何を見ているのかが気になって、つい見つめてしまった。どうやらダンスの動画のようだ。
果たして、私は動画を見ない。全くと言っていいほど見ない。テレビのお笑いやバラエティは好きだが、youtube、ましてやTikTokで動画を見ることはない。何が面白いのか皆目わからない。
だから、動画を見続けているフォカッチャに、好奇心の赴くまま聞いてみた。
「動画を見るのって、面白い?」
「え。うーん、まあ、面白いよ」
「なんとなく見ていて、面白い?それって、本当に見たい動画?」
「ダンスの動画だけが出てくるようにしてるから」
「ふーん」
私からしたら、「なんとなく見続ける動画」なんて、「本当に見たい動画」じゃないけどなあ。
娘よ、心身もやる気も充実する青春時代、「なんとなく見たい」動画に時間を費やすのはもったいないよ。「心から見たい動画」をスパンと見て、iPadから離れようぞ。
これが難しいことは百も承知。どうしたら「もったいない」と気づくか、そればかり考えている。