子どもは学ぼうとしているし、学ぶ力を持っている

今、担任の先生からお借りしている本を読んでいます。

 「個別最適な学びと協働的な学び」奈須正裕著

著者は、学校教育の課題に現場と協働して向き合い続ける上智大学の教授だそうです。内容としては、山形県天童市の小学校での実践等が具体的に書かれているのですが、この本の中で、というより、この教授の想いとして終始貫かれているのが、 

「子どもは学ぼうとしているし、

学ぶ力を持っている」

 
っていうこと。今ね、小学校で支援員をしていて、担任の先生が、本当にいい先生で、子どもたちをいい意味で信頼している。 担任が出張等で不在の時、他の先生が来るんですが、みんな、びっくりします。

自由すぎて(笑)

なかなか、他の先生にはできないんだなあと思います。「私なら気になっちゃう」とか、「ちょっとやりすぎだと思います」って、わざわざ私(何度も言う、支援員^^)に言いに来る先生もいらっしゃいます。 

でもね、子どもたち、グングン伸びています。

たとえば、授業中後ろを向いておしゃべりする子がいたんですが、頭の回転が速すぎて、書く手が速すぎて、時間を持て余している、ということがわかった→「君はクラスのリーダーなんだよ。リーダーとなれる発言をこれからはがんばってみて」と言われ、授業中のおしゃべりが、授業と関係のある内容になり、自分でも「かまってちゃんをやめる」という目標を立てた。

とっても内気だと、前年度の先生方から引き継いだ日本国籍ではない男子。→「先生」として授業を任せたら、リーダー気質を発揮!日本語を口から出すことが怖くなくなって、よくしゃべるし、反抗期的な発言もするし、学級でとてものびのびと過ごしている。

この子も、内気だと思っていた女の子。→運動会で、ゴールのテープカットを4学年分一人でやりきったら、放送委員としても活躍し、お友だちとも話す様子がグンと増えている。学芸会でもある大役に「立候補」。

あなたを受け入れていますよ、ちゃんと見ていますよ、応援していますよ。そんなメッセージが、一人一人に届いています。「子どもが伸び伸びできる雰囲気」と「授業が成立しなくなる雰囲気」の狭間。ここを、見極めながら、

「子どもは学ぼうとしているし、学ぶ力を持っている」

 という前提で、 「目の前の子どもが、学校に楽しく来れる」ことを一番の目標に、子どもたちと接しているのです。

こんな先生で溢れてほしい、って心から思います。私は、こういうことができるということを、全国の志ある先生方に知ってほしいと思っています♡

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