聖杯伝説とアルセーヌ・ルパン『ジュール・ヴェルヌの暗号 -レンヌ=ル=シャトーの謎と秘密結社-』③-
みなさん、こんにちは!
『ジュール・ヴェルヌの暗号 -レンヌ=ル=シャトーの謎と秘密結社-』に書かれている”アルセーヌ・ルパンと秘密結社&ジュール・ヴェルヌとの関係”をみていくこの記事も、今回で3回目となりました。
1つ目の記事↓
2つ目の記事↓
3回目の記事から、ようやく本の内容をみていく予定だったのですが、もう少し詳しくご説明したほうが良いかもしれないと思い、今回も前振り的な記事になるかと思いますが、聖杯伝説や秘密結社に関して、さらに分かりやすいように書いていきます。
『ジュール・ヴェルヌの暗号 -レンヌ=ル=シャトーの謎と秘密結社-』は、先のブログでも書いた通り、「ジュール・ヴェルヌと秘密結社の繋がり」を明らかにしていて、著者曰く、ジュール・ヴェルヌの小説には、秘密結社やレンヌ・ル・シャトーの謎を示す暗号が示されているというのです。
秘密結社と言えば、まず思い浮かぶのが、フリーメイソン、テンプル騎士団、薔薇十字団かなと思うのですが、『ダ・ヴィンチ・コード』をご覧になったことがある方は、フリーメイソンはご存知だと思います。
そして、なんとアルセーヌ・ルパンの冒険推理小説にも、ジュール・ヴェルヌと同様、秘密結社やレンヌ・ル・シャトーの謎との関わりが示されているらしいのです。
第3部2章「ヴェルヌとアルセーヌ・ルパンの秘密」では、アルセーヌ・ルパンシリーズの様々な作品を取り上げています。
(→この箇所に関しては、本の中身をご紹介する時に詳しく書いていきます)
まず、第3部2章「ヴェルヌとアルセーヌ・ルパンの秘密」を見ていく前に、レンヌ・ル・シャトーの謎とは、一体何??というところから見ていきたいと思います。
レンヌ・ル・シャトーの謎とは、1800年代後半に、ソニエール神父が、羊皮紙に書かれた”聖杯の暗号”を、レンヌ・ル・シャトーにある教会の説教壇の柱から発見したというもの。
神父はこの暗号を解読したようで、その後、パリのサン・シュルピュス教会に赴いています。
この教会は、『ダ・ヴィンチ・コード』の主要な登場場所の1つでもあります。
私も、2019年にこの教会を訪れたことがありますが、ここはパリの教会の中でも最もミステリアスな教会なんだと、本書を読んで改めて思いました。
この後、神父は莫大な財産を築いたのですが、そのお金の出どころは未だに不明らしい。
レンヌ・ル・シャトー村の人々は、神父が、「テンプル騎士団の財宝を見つけたのではないか」と噂しあった。
さらには、「聖杯の秘密」を解いたのではないかと言う者までいたらしい。
聖杯と言えば、私は『ダ・ヴィンチ・コード』が世に出るまで、映画『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』に描かれたあの”聖杯”しか頭にありませんでした。
長くなりそうなので、次の記事に続きます。
参考文献:「隠された聖地-レンヌ・ル・シャトー‐マグダラのマリアの生地を巡る謎を解く」