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アルセーヌ・ルパンの大いなる秘密を追う㉓-北斗七星の謎の手がかり-

みなさん、こんにちは!

ここ1か月間ほどまた忙しくなり、ブログを書く機会がありませんでしたが、ぼちぼち再開していきたいと思います。

前回書いた記事から少し間が空いたので、簡単なおさらいも含めて書きます。

私が今書いている『アルセーヌ・ルパンの大いなる秘密を追う』シリーズは、ルパンの作者モーリス・ルブラン氏が「カリオストロ伯爵夫人」の中で描いている”ノルマンディーにある7つの修道院と北斗七星の配置が一致していること”を、なぜ&どうやって知ったのか⁉という疑問が、出発点となっています。

カリオストロ伯爵夫人でも、この謎を解くことがストーリーの最大の山場となっていて、実際に(ストーリー上の創作ではなく)ノルマンディーにある修道院は北斗七星に対応するように建てられているのだから、凄いですよね。でも、そもそもなぜルブラン氏がこの秘密を知っていたのか、ということも長年ずっと気になっていたのです。

北斗七星の配置に従って建てられたノルマンディーの7つの修道院

そんな時に、ある1冊の本と出会います。それが『ジュール・ヴェルヌの暗号 -レンヌ=ル=シャトーの謎と秘密結社-』です↓。

この本は、一言で言うと、フランスの小説家ジュール・ヴェルヌは、秘密結社の一員で、レンヌ・ル・シャトーの秘密を、自分の小説に暗示して(それとなくほのめかして)描いている、というもの。

そして、アルセーヌ・ルパンの作者モーリス・ルブラン氏も、ヴェルヌと同じく、レンヌ・ル・シャトーの秘密を知っており、それをルパンの冒険に描いていると、この本には書かれているのです。

なにせ私は、レンヌ・ル・シャトーの秘密は、(過去記事に何度か書いた通り)『ダ・ヴィンチ・コード』レベルだったので、関連本を色々読んでみましたが、何よりも、以下の本↓は絶対読まなければ!と思っていました。

『レンヌ・ル・シャトーの謎 イエスの血脈と聖杯伝説』

1980年代に出版された本なので、図書館にあって良かった!

恐らく、ダ・ヴィンチ・コードの作者ダン・ブラウンさんも、この本をベースに(この本から着想を得て)、執筆されたのではないかと思います。

因みに、私がそれまで知っていた、というか、ダ・ヴィンチ・コードで知った唯一のレンヌ・ル・シャトーの秘密は・・・

〇イエス・キリストとマグダラのマリアの間には子供がいた

→つまり、聖杯とは、カップではなく、イエスの血脈のことである

ということです。

レンヌ・ル・シャトーの秘密は、実は上記だけではなく、他にもあるので、この本を読んで、レンヌ・ル・シャトーの秘密をもっと詳しく把握しようと思っていましたが・・・この本の分厚さ!見てください↓

もうね、5~6cmくらいはあったと思います。

読み終わるのに、めちゃ時間がかかりました💦

でもですね・・・記事の冒頭に書いた7つの修道院と北斗七星の秘密の解明に少しだけ近づいたんじゃないか・・・と思える記述が、この本に書かれていたんです。

それは、メロヴィング王朝にとって、熊は特別な存在だった、ということです。

過去記事にも書いた通り、実は北斗七星は大熊座の一部です↓
アルセーヌ・ルパンの大いなる秘密を追う!④-北斗七星-|西本亜希子 (note.com)

メロヴィング王朝は、イエスの血脈と繋がっているのではないか(つまりイエスの子孫)という疑惑がある王朝で、レンヌ・ル・シャトーの秘密にもよく登場する王朝です。

本によると、メロヴィング王朝は古代ギリシア、特にアルカディア地方で発祥したようで、古代アルカディアでは熊が神聖な動物だったようです。

アルカディア(Arcadia)という名前も、「熊の人々」を意味するアルカデス(Arkades)に由来している、とのこと。

そして、ギリシア神話によれば、アルカスは女狩人アルテミスに従った妖精カリストーの息子で、カリストーは現在、大熊座として知られている(!)、と書かれていたんです。

7つの修道院のほとんどが、メロヴィング王朝時代に建てられており、しかも大熊座(熊)はこの王朝の人々にとって重要だったことを考えると、大熊座の一部である北斗七星の配置に従って、7つの修道院が建てられたのは、何か重要な意味があったのではないかと思います。

そもそも、ルブラン氏が7つの修道院と北斗七星の秘密を知っていたことも驚きですが、それ以前に、この修道院を北斗七星と同じ配置に建てたことは、さらに驚くべきことですからね。

メロヴィング王朝は、アーサー王伝説や聖杯伝説の時期とほぼ一致する時代の王朝で、フランク王国(現在のフランスも含む)の最初の王朝(481年~751年)でもあります。

次回の記事から、『レンヌ・ル・シャトーの謎 イエスの血脈と聖杯伝説』を読んで、ルパンの冒険について気づいたことを書きたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。






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