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禅と潜在意識の共鳴──母とともに臨んだ「大般若法要」

先日、母の強い希望で、
臨済宗寺院主催の「大般若法要」に
参加してまいりました。

この特別な場で、思いがけず耳にした言葉に、
改めて禅の教えが
潜在意識の法則そのものであると感じたのです。

当日のプログラムは盛りだくさん。
尺八の幽玄な音色から始まり、心に響く講演会、
各寺院の住職たちによるユーモアあふれる寸劇、
そして圧巻の大般若法要へと続きました。

特に印象深かったのは、
先日「秋の禅寺瞑想会」でお世話になった
円照院のご住職。
寸劇では以外な一面を見せつつ、
大般若経の転読では真摯な姿が印象的で、
その八面六臂のご活躍に感服しました。

臨済会ホームページより

クライマックスの大般若法要では、
建長寺、円覚寺、南禅寺など、
臨済宗の名だたる寺院の管長様方が
600巻の経典を転読。

その迫力たるや、言葉では表せません。

会場いっぱいに響き渡る魔除けの力強い声、
大般若経の荘厳な響き。
それを全身で浴びながら、
これほどの贅沢があるだろうかと、
ただただ感謝の思いで頭を垂れていました。

母は法要後に、
「すごかったわね。
あなたたちみんなの幸福をずっと念じていたのよ」

一方の私は、
ただ「すごい…」と呟くばかり。
その差に思わず苦笑い。
やはり母には敵いません。

しかし、この日最も心を揺さぶられたのは、
建長寺派管長、吉田正道老大師の最後のお話でした。

「禅の教えでは、目の前の人は自分。その人の前の人もまた自分。
つまり、周りの人々はみな自分自身の現れ。
すなわち宇宙は一体である、ということをお伝えしています。」

さらに続けてこう仰いました。

「目の前の人を嫌ったり、嫌だと思うのは、変な話ではありませんか?
すべては自分なのですから。これからは平和に参りましょう。」

この言葉を聞いた瞬間、
胸に深く響くものがありました。

日々ヒプノセラピストとして伝えていることが、
まさにここで、一言一句違わず
日本の禅の最高位にある方の口から語られるとは…。

大般若経の壮大さにも心を奪われましたが、
最後のご挨拶にすべてを持っていかれた、
そんな一日でした。

本日もお読みいただき、ありがとうございます💛
素敵な一日をお過ごしください♪

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