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家族を連れて、昔住んでいた広島へ

#わたしの旅行記

InstagramのDMに1件のメッセージが。

小学生の2年生から5年生を過ごした広島の時の友人から、何年振りかの連絡であった。

7月に開催される94年度卒の同窓会のお誘いをいただいた。

卒業もしていないので、きっと私のことを覚えてる人は、その友達以外いるのかな?と思ったが、この機会を逃すと、広島に行く機会もそうそうにないと思った。

主人に話すと、広島は行ったことあるが、パルコだったか、買い物をしに行ったことしかなく、観光をしたことはない、とのことだった。

同窓会に行く、ということに加え、その前後で、子供も楽しめるプランを立て、一泊して広島を楽しんで帰ってこようと思い、早い段階で、行きます、と返事をした。

子供も楽しめるプランとは、路面電車に乗ることだ。

ちょうど同窓会が15時から開催とのことだったため、原爆ドーム前から乗って、三越前で私だけ降りて、主人と子供で広島駅まで乗って楽しみ、ホテル近隣の駅まで折り返してホテルにチェックインしていてもらうという、ちょっと主人に頑張ってもらうプランを立てた。

私自身は、広島滞在中に、小学校時代を過ごした社宅の跡地を見に行き、通った小学校も見に行けたらいいな、ということを考えていた。

—同窓会当日。

お昼に広島について、折り鶴タワーでランチでもと考えて、専用の地下駐車場に停めようとするも、週末ということもあり、停めるまでに1時間以上車内待機させられ、早々に都会の洗礼を浴びた。

ランチできる時間はなく、原爆ドームを横目に、路面電車乗り場へ行き、私はそのまま同窓会会場へ向かい、主人と子供は広島駅でマックを食べるとのことで電車に乗り込んだ。

私だけ降りて家族を見送るのも珍しく、不思議な感覚のまま同窓会会場へ。

想像通り、参加したメンバーの顔もあまり分からず..しかし、名簿を見ていると、5、6年は持ち上がりクラスであり、名前を見て覚えている人が多いところが、私が最後5年の時を共に過ごしたメンバーだということに気付いた。

転校生枠で私の名前がある。

しかしながら、私の記憶以上に、参加メンバーから覚えてるよーと嬉しい声もちらほらいただき。

また会うとかの約束までできるほど馴染めなかったが、こうやって、30年ぶりほどに会う人と会話をすることも不思議で、またとない機会であることを考えても、参加したことは良かったかなと感じている。

2次会もあったが、私は家族の元へ帰った。

その後、夜ご飯を食べに広島駅付近のお好み焼き屋さんに並ぶも、こちらも大行列で、2度目の都会の洗礼を受けた。

翌日、朝から原爆ドーム付近の観光と、近くのcaffe ponteという洒落たお店でランチをした。

その後ひろしまゲートパークを散策して、私が住んでいた社宅へ行った。

ナビで進むも、近くに来るまで記憶にはなく、社宅跡に着く直前で、近隣のビルやビルの立ち位置などから、瞬間的に思い出された。

社宅跡は何かの会社が設立され、全く別のものになっていたが、少し歩けば、よく通った駄菓子屋の跡地を見つけることができた。

残念ながら、こちらもシャッターが閉まっていたので、おそらく閉店したのだろう。

見たことのある風景、思い出せる小学校へ通っていた通学路、小さい頃の自分、家族、そんなことを思ったら涙が出てきた。

なんで涙が出たのだろう..?

きっとそれは、自分自身の存在を認識し、小さな心をもった子供の頃の私もしっかり生きてきたこと、今も懸命に生きているが、その時も子供なりに懸命に生きていたことなどを思い、今は子を持つ親となってこうやってルーツを辿ることができたこと、こういったことを思い、涙が出たのだろう。

その後通った小学校まで車で移動し、校門から中を覗き、満足した私は広島を後にした。

転校生だった私は、馴染むのも苦労したことや、また学校を移る際は、最後の挨拶をしなければならないことなど、小さな心にはなかなか苦しかったなという思いが大きいが、こうやって、家族を引き連れて住んでいたところを再度訪れることができるというのは悪くないな、と感じた。

また、子供の行動範囲は狭いため、そんなに都会だった記憶がないが、一歩大きな道に出れば、こんなに都会に住んでいたのだ!と驚かされた。

なぜだか主人も子供も広島を気に入り、また行きたいと言っている。

ゆっくり観光も、半日ほどしかなかったため、いつかまた広島観光に訪れてもいいし、今度は東京の社宅を見に、東京旅行に行くというのもいいなと思っている。

この『広島旅行』については、現在SHElikesというキャリアスクールで学ぶ中、ライターコミュニティのイベントであった「3stepエッセイで今年の好きを振り返ろう」という企画を試聴し、ワークを通して、ぜひ書いてみようと思ったものだった。

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