上司も部下も選べないのだから、思いやりを忘れてはいけない。

『だってさ、好きで一緒に仕事してるんじゃないんだからさ、怒られたらいやじゃない?』

昨日は久しぶりの会社の飲み会だった。
(帰りの電車の中で大惨事に遭遇し、終電を逃した話は前の記事で!)

冒頭に書いたのは、飲み会を開いてくれた他部署の上司-ここではA課長としておきます-の一言だ。
A課長は優しくて気さくで、誰に対してもフラットで、話が面白くて、(今では堂々の体格だけれど若い頃はかなりのイケメンで)、仕事をクリエイティブにしようと努力するすごい人なのだ。

飲み会には、最近までA課長の直属の部下だったNさんも来ていた。
それもあってか、2人が同じ部署だった時代の話に花が咲いた。
そして、『A課長が怒った所をだれもみたことがない』という話になった。
どちらかと言うとダメ出しをするタイプの上司が多い中、A課長は部下を諭すことはあっても怒ったり声を荒げたりしない珍しいタイプだ。
なぜそんな風にいれるのかとても興味深い。誰からともなく理由を聞くと彼は当たり前のように言った。
『だってさ、好きで一緒に仕事してるんじゃないんだからさ、それで怒られたら嫌じゃない?』

たしかに会社とは、組織とは、そう言う場所だ。
人事部が採用、配属を決めてそれに従うしかない。誰と働くか、どんな上司の元で働くかは選べない。
気の合う人ともどうしても合わない人とも、なんとか折り合いをつけてやっていかなくてはいけない。
そもそも望んで一緒に働いているわけではないのだから少しでもお互いが気持ちよく働けるように工夫したほうがいい。
そんな事を話してくれた。

これまで、A課長が怒らないのは『相手に期待していないから』だと思っていた。(実を言うと私はそういうタイプだ。)
だから、根底にある相手への思いやりを当たり前のように話してくれたのはなんだかかっこいいなと思った。

ちなみに、ライターあきこの直属の上司-B部長-も部下を叱責せずに諭してくれるタイプだ。
この上司の元で働けているというだけで、私の会社員生活はかなり恵まれている方だと思う。そのくらい素晴らしい人だ。
はっきりいって会社でうまくやれるタイプではない私でも仕事がうまくいっているのは、B部長が直属の上司だからだと断言できる。


そう、どんな上司の元で働くかによって、仕事のパフォーマンスの半分は左右されると思う。もちろん上司と部下の立場を入れ替えても同じ事だ。
それだけ配属は重要なのに、選択の余地はほとんどない。まさにガチャだ。

お互いに自分ではどうしようもない理由で一緒にいるなら、相手の立場を思いやって
少しでも働きやすいような心持ちでいた方がいい。
A課長から大いに学んだ夜だった。

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