母にだけ共感できないのはなぜか
自分で言うのもなんだが、私は共感力が比較的高い人間だ。
人の気持ちに敏感だし、人の表情や声色で
相手がどういう気持ちなのかが分かるほうだと思う。
友達との会話では「わかる!」が口癖だし、
はやりの(もう古い?)MBTI診断ではISFPだった。
しかし、なぜか母にだけは共感ができないのだ。
母は何事も少々大袈裟で、理解が難しいことがよくある。
少し指を切っただけで救急車を呼んだほうがいいかと悩むし、
軽い風邪をひいただけで、もう死ぬかもしれないと言い出す。
(いつもそんなかんじなので、本当に体調が悪い時に気付けないのではないかと心配している。)
でも、母はただ、本当に自分自身を心配しているし、
私に対してはその痛みや苦しみに共感してほしいだけなのだ。
「痛かったね」「辛いね」「心配だったね」
そう言ってあげるだけでいいのに。
これが友達なら、そう言ってあげられるのに、
なぜか母となると「そのくらい平気だよ。大袈裟だな。」と
つい口走ってしまうのである。
母はいつも「わかったわよ。あんたに相談するんじゃなくて、医者に行けってことね」と怒りと寂しさを込めて私を突き放す。
いつもいつも、母は私に共感を求めて連絡をくれるのに、
なぜ私は母に優しくできないのだろうか。
わかっているのに、行動できない自分自身に
腹立たしさと後悔がつのり、電話を切った後にひとりで泣く。
毎回後悔するのに、毎回同じことを繰り返す。
相手が家族だからこうなるのか、母だからこうなるのか。
自分のことって理解するのが難しい。
結局、自分自身がわからずにオチのない文章になってしまった。
心理学?かなにかで、この現象が解明されているのであれば、誰か教えてほしい。
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