Photo Story|波色-なみいろ-/Namiiro
「波色-なみいろ-」
どこか遠いところで発生した波は、
長い長い時を旅してようやく砂浜へと辿り着く。
その最後は、
海の色でなく波の色として美しい姿を見せながら
思いっきり砂浜へと飛び込んでいく。
一つとして同じ波の形はなく、
そして波の色もまた同じものはない。
まるで波たちの発表会のようだった。
Photo Story
相良サンビーチシリーズ。
僕が生まれ育った場所は海からは少し遠い場所だった。
車とか電車を使えば2時間くらいで辿り着く。
しかし、その海はとても綺麗とは言えない。
見渡す限りにビルとかコンビナートとか何かの工場とか
おおよそ人々が生活を営むために用意された場所。
だからこそ小中学生の頃の夏休みは、家族で行く海水浴がとても楽しみだった。
よく行っていたのが福井県の若狭湾にある長井浜海水浴場。
海が綺麗で、堤防の方に行くとアオウミウシなんかいたりして、一日中遊んでいた気がする。
その頃から海がとても大好きだった。
・・・
社会人になってから4年目。
今まで出不精で、ほぼ仕事の休みの日は一日家で映画やアニメを見るか、ゲームをする日々だった。
転勤先の福島の星空がとても綺麗だったので、星空を撮りたいという理由でカメラを持ち始めて、そこから少しずつ自分自身がアウトドア派へと変わっていく。
その次の転勤先の三重では、星空だけではなくて景色とかも撮るようになって、一人旅とかもするようになって、三重県内はもちろん、長野、福岡、沖縄、石垣島、宮古島…といろんなところへ一人旅をした。
宮古島へ行ったときは、シュノーケルにも挑戦した。
シュノーケルなんて小学生以来だったのに、意外にも泳ぎ方を覚えているもんで、ほんと泳ぐのが楽しかった。
途中でウミガメに出会って、一緒に泳いだりと、最高の宮古島の旅をしたのはつい2年前のこと。
その時に改めて、やっぱり海に近いところに住みたい。
改めて、自分の理想が構築されていった。
・・・
今の住んでいるところは、残念ながら海が見える場所ではなかったけど、車で30分ほど走らせれば海に行くことができるようになった。
引っ越してきてから二週間ほど経って、少しずつ生活にも慣れてきたところで、ようやく海の方へといってみる事にした。
その海がここ、牧之原市にある「相良さんビーチ」。
海が見えた時は本当に嬉しくてたまらなくて、しかもそれだけでなくて、めちゃめちゃ海が綺麗だった。
白砂にちょっとエメラルドグリーンが混じった真っ青な海。
僕はいつか沖縄に住みたいと思っているんだけど、その雰囲気はまさに沖縄そのもの。
僕にとって身近な沖縄はここにあったんだというそんな氣分。
(あくまで個人の感想)
それ以来、近場の海で一番好きな場所はここ。
静岡の海はどこも本当に綺麗なんだけど、ここの綺麗さはまた格別。
海の色や波の色が綺麗に見えるのは水質もそうだけど、地形とか地質に由来しているそうな。
詳しいことはわからないけど、ここの波色は本当に綺麗。
いつか牧之原市に訪れた際はここの海に来てほしい。
晴れた日には富士山や伊豆半島も見えて、穏やかな時間を過ごすことができるので…。
ご覧いただきありがとうございました!
どうぞ倖せが繋がりますように。
2024年1月30日
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