100円で手に入る極上の時間 2 「半落ち」 横山 秀夫
こんにちは。akihitonsです。
今日ご紹介するのは、横山 秀夫著の
「半落ち」 です。
こちらの小説は映画化もされた作品なので、
ご存じの方も多いのではないでしょうか。
ストーリー
「私、梶聡一郎は、3日前、妻の啓子を、自宅で首を絞めて、殺しました」
そう言って自首してきた現職警察官の犯人は、アルツハイマー病に侵された妻を殺害した動機、経緯についてすべて正直に話し、事件は「完落ち」で終わるかに見えたが、犯人はある一点に関しては一切の供述を拒否する。
犯人が完全に落ちないのは何故なのか?どんな真相が隠されているのか?
この「半落ち」は発表された当初は色々と議論を巻き起こしたみたいでが、
結果的に2003年週刊文春ミステリーベスト10の第1位に選ばれています。
内容は文句なしに面白いです!
横山さんは警察を内部から描く作品が多く、本作も冒頭からいきなり緊迫感が漂っています。
セリフの言い回しなども、実際の警察官ってこんな会話してるんだろうなあという感じで説得力があり、こんな緊張感の中で働いているんだと思うと、交番の前を通るたびに「ご苦労様です!」と言いたくなります。
内容も硬派な感じで、読みごたえもあるので、寝る前に少しづつ読むというよりは、時間を作ってしっかり読んで頂きたい作品です。
100円でこんなに面白い作品が読めるんですから幸せですよね。
まとめ
こんな人におすすめ
・骨太のミステリーが読みたい人
・読書の時間をしっかり確保できる人
・警察官の仕事に疑問を持っている人
・やるせない感じの小説が読みたい人
こういう緊張感のある作品を読んでいると、自分を取り巻く
のんきな状況にほっとしますよねー。
取り調べを受けるような事にはなりたくない!