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大河ドラマ「べらぼう」シリーズ~江戸の天才から盗め!現代ビジネスへの応用~
今回は、江戸時代のマルチな天才
平賀源内
をテーマに、
現代のビジネスに活かせるヒントを探ってみたいと思います。
大河ドラマ【べらぼう】では、
俳優の安田顕さんが源内を演じ、
その明るくも影のある不思議な雰囲気のキャラクターとして、
注目された方も多いのではないでしょうか?
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源内といえば、
エレキテル
火浣布
土用の丑の日
などなど…。
数々の発明やアイデアで一世を風靡した人物。
日本のレオナルド・ダ・ヴィンチと呼ばれることもある源内は、
発明家であると同時に、
腕利きのイベンターであり、
マーケッターでもありました。
そんな彼の発想力や行動力は、
現代のビジネスパーソンにとっても刺激になるはず!
早速、5つのポイントに分けて見ていきましょう。
平賀源内という人物
平賀源内は、現在の香川県さぬき市志度の
白石家の三男として誕生しました。
白石家は讃岐高松藩の蔵番という足軽相当(もしくはそれ以下)の身分の家で、
源内自身は信濃国佐久郡の信濃源氏大井氏流平賀氏の末裔と称していました。
源内の代で姓を白石から平賀に復姓したと伝わっています。
幼少の頃には掛け軸に細工をした
「お神酒天神」
を作成したとされ、
その評判が元で13歳から藩医の元で本草学と儒学を学びだしました。
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源内が22歳のとき、父が亡くなり、
さらには兄達も早く亡くなっていたため、
源内は父の跡を継いで高松藩の蔵番(米の貯蔵庫の管理人)に就任します。
その後まもなく、源内の才能に気が付いた高松藩主により、
長崎への留学が決まります。
唯一海外貿易を許されていたのが長崎の出島(でじま)で、
西洋の新しい文化を目の当たりにした源内は研究意欲をさらに燃やします。
高松藩に戻ってすぐに辞職願を提出し、家督を妹へ譲った源内は、
江戸に向かい田村藍水に弟子入りします。
江戸に移った源内は様々分野で精力的な研究活動を行います。
当時貴重品だった朝鮮人参
砂糖の国内生産へのチャレンジ
珍しい薬草・鉱物の収集
燃えない布の発明
着実に実績を積んでいきました。
源内を江戸で一躍有名にしたのが、
摩擦で静電気を起こす機械「エレキテル」の発明です。
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しかし一方で、うさん臭い男だという悪評も立ち、
周囲の源内を見る目は少しずつ冷めていきました。
エレキテルの発明から3年後の1779年(安永8年)
源内はある大名屋敷の工事を請け負うことになりました。
しかし宴席のあと、源内は酔いのせいで設計図を盗まれたと勘違いし、
大工達を殺傷。
投獄された源内は間もなく破傷風を患い、
51歳で無念の死を遂げました。
ポイント①マルチな才能で時代を駆け抜けろ!〜総合力の重要性〜
源内は、
本草学
地質学
蘭学
医学
殖産事業
文筆
絵画
などなど。
実に多岐にわたる分野で活躍しました。
現代でいうところの
マルチポテンシャライト
ですね。
ひとつの分野にこだわらず、
様々な分野に挑戦することで、
新たな発想やイノベーションが生まれる可能性が高まります。
源内から学べる教訓
現代社会ではさまざまな分野から求められることも少なくはありません。
専門性を深めるだけでなく、
幅広い知識やスキルを身につけることが重要です。
変化の激しい社会において
常に好奇心を持って、
新しい知見を手にいれることは重要です。
ポイント②アイデアを形にする実行力!〜スピード感と行動力〜
源内はアイデアを思いついたら、
すぐに実行に移す行動力がありました。
例えば長崎で入手したエレキテルを、
わずかな期間で複製し、
見世物にしてしまったというエピソードは有名です。
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単に知識を手にいれるだけでなく、
それをマネタイズする抜け目のなさこそが
源内の優れたところです。
源内から学べる教訓
素晴らしいアイデアも、
実行に移さなければ意味がありません。
現代社会においても、
スピード感と行動力は成功の鍵となります。
また、常にそこにマネタイズの意識を持つことは、
ビジネスにおける重要なキーです。
ポイント③顧客の心を掴むマーケティング戦略!〜プロモーションの重要性〜
源内は自身の発明品や、
才能を広く世間に知らしめるための
巧みなマーケティング戦略を持っていました。
例えば、「土用の丑の日」の鰻を広めたエピソード。
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これは現代でも参考にできる、
プロモーション戦略
の好例です。
ただし!
実際に源内がどこまで関与したのか?
実はよくわかっていません。
源内が常に「話題」を作る天才であったことから、
結びつけられたのかもしれません。
源内から学べる教訓
どんなに優れた商品やサービスでも、
顧客に知られなければ意味がありません。
現代ビジネスにおいても、
効果的なプロモーションは欠かせません。
ポイント④コラボレーションで可能性を広げろ!〜ネットワークの構築〜
源内は、杉田玄白や前野良沢など、
様々な分野の人々と交流し、
協力することで、
多くの功績を残しました。
現代でいう
「コラボレーション」や「ネットワーク構築」
を重要視していたと言えるでしょう。
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源内から学べる教訓
異なる分野の人々と協力することで、
新たな視点やアイデアが生まれ、
ビジネスの可能性が広がります。
源内はいわゆる異業種を結びつける
HUBの能力がありました。
これはプロデューサーの才能と言えます。
HUBになるには幅広い知識と経験、
そして応用能力と一般化する才能が必要です。
ポイント⑤ 常に学び続ける姿勢!〜自己成長の必要性〜
源内は生涯を通じて、
様々な分野に挑戦し、
学び続けました。
この「生涯学習」の姿勢こそ、
彼が時代を超えて活躍できた秘訣と言えるでしょう。
源内から学べる教訓
現代社会は変化が激しいため、
常に学び続け、
自己成長を図ることが重要です。
まとめ
平賀源内の生き方から、
現代ビジネスにも通じるヒントを5つご紹介しました。
彼の、
発想力
行動力
マーケティング戦略
これらは現代のビジネスパーソンにとっても学ぶべき点が多いのではないでしょうか?
ぜひ、今回の内容を参考に、
源内の精神を現代ビジネスに活かしてみてください。
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編集:青羽ひかり
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