【26】少しひねくれた少年の真っ直ぐな成長『ペンギンハイウェイ』森見登美彦
小学4年生のときの自分を思い出すと
斜に構えた、ひねくれた少年だった
「ああ言えばこう言う」と呆れた親に言われたことを覚えている
そのときから身体は大きくなったが、本質的には変わっていないような気がする。
主人公は日々研究したことをノートに綴る小学4年生のアオヤマ少年
研究対象は、街に出現したペンギンの謎、森に浮かぶ「海」の正体、歯科医院の不思議なお姉さん・・・
研究熱心な少年は全ての謎が繋がっていることを発見するのたが、それは解いてはならない謎だった。
少年は作中で大きく成長しているが、今後は更にスピードアップするのだろう。自分が発見した大切な気持ちをいつか伝えるために
父さんとの会話からはじまり、少年の一人語りに続くラストがとてつもなく好きだがうまく表現できない。
少年目線で読んでいたが、父親目線でも読んでみると新たな発見がある
素敵な一文がたくさん見つかる優しい小説
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