【63】著書を3冊続けて読んでみて『君に友だちはいらない』瀧本哲史
『2020年6月30日にまたここで会おう』『ミライの授業』に続いて3冊連続で瀧本哲史さんの本を「著者買い」するほど響きました。瀧本さんの著書を読んだことがない方は一度手にとってみることをおススメします
自ら考える若者を増やすことでより良い世界へのパラダイムシフトを起こすことが著者の信念であり、それを実行するための手段として執筆や講演活動をしている言行一致がシンプルにカッコいいと感じました。また「七人の侍」「フリーメイソン」など繰り返し登場する例えも言い方や伝え方を変えているため、アタマに残りやすいと思います
本書はグローバル資本主義の時代で戦えるチームをいかに作るかがテーマとなっています
タイトルにある「友だち」というのは、ただ同じ大学や同じ会社というだけで目的もなくダラダラつるんでいる人を指し、不要だと断言しています。これからは、共通の目的を達成するために刺激し合う「仲間」が必要になると筆者は説いています
教養を持つ大切な機能の一つが、「自分と違う世界に生きている人と会話できるようになること」だ
いつも「友だち」と一緒にいると狭い世界で話は通じるため、話が通じない新しい世界を知る機会が極端に少なくなります
タイに来て初対面のタイ人と話すときに実感しました。表面的な会話は出来たとしても、相手を理解して実のある会話をするには、あまりにも勉強不足でした
重要なのは内輪ルールが通用しない世界で意味のあるコミュニケーションができることだと思います
読書はそれを疑似体験できるツールだと思います。自分の知らない世界で成果をあげた人の考え(ただし客観的は割り引く必要あり)を手軽に知ることができるからです。しかしながら、それをきっかけにして行動(本書で言う実際に違う世界の人とのコミュニケーションに活用すること)に繋がらないのは非常にもったいないことだと感じました
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