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「五日市のおやきが何故甘いのか!?」【みちくさストーリーNo①】

割引あり

「五日市のおやきが何故甘いのか!?」

 長野県の山間部は急峻な地形や寒冷な気候から稲作に適さず、古くからソバや小麦が栽培され、食されてきました。この秋川渓谷においても、平らな土地が少なく、畑作中心で、同様の食文化がありました。「おやき」はまさに場所は違えど、地形は似ている両地域の食文化の共通性を示すものであるといえます。

 ところが両者の中身(餡)は対照的です。近年お土産品として様々な食材が餡に使用されているので比較し難いのですが、元々の餡を比較すると、長野県のものは野菜や山菜が中心であるのに対して、五日市のそれは小豆が餡になっていました。また、形についても長野県のものは厚みがあり、具沢山でボリュームがあるのに対して、五日市のそれは非常に平ら(1cm強)で、必然的に中身の餡も少ないのが特徴です。長野県のおやきが小麦粉や雑穀粉の皮で餡を包み、焙烙で表面を軽く焼いて乾かしてから囲炉裏の熱い灰に埋め、蒸し焼きにした食品だった。(ウィキペディアより)のに対して、五日市のおやきは焙烙で焙って作ったお茶菓子の要素が強い食品です。もともとの成因は同じであった両者にどうして差異が生じたのか?それには五日市の歴史的な背景が大きく影響しているようです。

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