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”コーチング”を受けてみたいけど何をするのかよく分からなくて踏み出せないヒト向けの解説note

記事をご覧いただきありがとうございます。プロコーチとして活動しているカンダアキフサと申します。私の詳しい自己紹介はこちらにあるので良ければそちらもご覧くださいませ。

さてタイトルにあるようにコーチングを受けたことがない人ってまだまだ多く、”どういう事やるの?”、”どういう仕組なの?”、という認知がまだ広がってるとは言い難いと思います。

この記事ではコーチングそのもの、その中でコーチが果たす目的・役割と、クライアントが得るものを概説し、その理論的なメカニズムをお伝えすることで「コーチングって何?」という大きな問いに対して大まかな理解をお届けしたいと思います。

読んでみて「なるほど」「なんとなく分かった」という方はぜひシェアもお願いします。

コーチングの目的とコーチの役割

いきなりですがコーチングはコーチとクライアントの関係があって成立します。それぞれの目線で何がゴールとなるのかをまずは整理します。

コーチ側の役割

コーチはクライアントが心から望む人生を生きるために、マインド(脳と心)の働き方を教え、現在では考えられないようなゴールを設定(目標のようなもの)、そしてゴールが実現できている世界観の実現に向けて、科学的なマインドの働き方の適用し、ゴールを達成するサポートを行います。

クライアント側の役割

コーチの役割をクライアント側の目線から述べると、コーチングを受ける目的はゴール設定を行い、それを達成するためのマインドの働き方を理解・適用、ゴールに向けて自らの価値観をアップデートすることを通じて、より高次な自分を創っていくことと言えます。

最初にお伝えしておきたいこと

マインドの働き方というととたんに「怪しい」「うさんくさい」と思われる方もいますので、予めこの点を解消しておきたいと思います。まず私がコーチングを学んだMindset Coaching Schoolでは認知科学という学問体系をベースにしたコーチングを徹底的に学びます。詳細は下記の引用をご覧いただければと思いますが、認知科学とは一言で表すと人間がどのように情報を処理しアウトプットを行っているかを学際的に研究する分野と言えます。

記憶や思考など人間の知的活動を解明,あるいはコンピュータ上にモデル化することを目指した学際的な研究分野。人間の知性に興味をもつ哲学,言語学,心理学,計算機科学,神経科学などをベースにして 1950年代から発展した。ちょうど並行したコンピュータの発展が非常に大きな影響を及ぼしている。従来は,人間を対象とした学問では「実験」に大きな困難が伴ってきたが,コンピュータ上でモデルを構築し,実験を行なうことが可能となり,いわゆる人工知能の研究の方法論と重なり合って発展してきた。心理学と工学の人工知能的手法との融合が,認知科学の柱を形成している。 1977年にアメリカ合衆国で"Cognitive Science"が発刊され,日本でも 1983年に日本認知科学会が発足した。また,認知科学の成果を,システム設計などの工学的な分野へ応用する分野を認知工学と呼ぶ。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

コーチングの源流はアメリカ人のルー・タイスという人物が1970年代に始めた活動にあります。そのメカニズムを科学的に説明した方々のうちの1人が日本だと脳機能科学者の苫米地英人さんであるのでルー・タイスと検索をすると苫米地さん関連の結果がたくさん出てくるかと思います。ルー・タイスを源流としたプログラムは現在、日本を含む世界60カ国で延べ3,300万人が受講したプログラムで、NASA、米国国防総省(陸軍、空軍、 海軍、海兵隊)を初めとした連邦政府機関や州政府機関、警察などが教育プログラムとして採用するなど高い実績を誇っており、、アメリカのトップ大企業であるフォーチュン500社の62%、英国ではFinancialTimes誌100社の30%以上の企業をはじめ、 連邦政府機関、州政府機関、国防総省、警察等にも導入されているそうです。

少し長くなりましたが抑えておいていただきたいポイントとしては科学的に説明ができるメカニズムに基づいて提供されているコーチングであるという点です。

ゴール設定の基準

さて本題のコーチングの概説に話を戻します。まずコーチングではゴールを設定していきます。ゴールとは目標なのですが通常私達が考えるゴールとは別の基準があるのでそれを解説します。

私も含めて日々生きている中で何かしらの目標や、「あるべき自分」「ありたい自分」ってありますよね。そして、それが達成できたり出来なかったりで悩むわけです。

認知科学では未来のなりたい自分を臨場感を持って描くと、人間の持つ脳の機能が働き、その未来を実現する経路・パスを発見し実現する機能が発見されています。以下、この「未来のなりたい自分」をゴールと呼びます。コーチングセッションではこのゴールを設定するのですが、なんでも良いわけではなく(なんでもよかったら「○○が欲しい」とか、「✗✗になりたい」とか日々やってますものね)、次の基準があります。

【ゴール設定の基準】
1.Want to (心から望むこと)であること、Have to(他人に影響されたもの)で無いこと
2.現状の外側であること
3.バランス良くたくさんのゴールを持つこと

Want toとは


私達が目標や行動を起こすとき次のような動機で動くことありますよね。

  • 誰かに言われたから

  • 社会に評価されるから

  • 尊敬するヒトがやった方が良いと言ってるから

このように自分以外の誰かや社会に影響された欲求を”Have to”と呼びます。承認欲求なども実はHave toです。なぜかというと周りから称賛されたいという影響を受けている欲求だからです。逆に自らの本音の欲求に基づいた欲求を”Want to”と呼びます。ゴール設定はWant toに基づいて行われるというのが第一の基準です。コーチングセッションではこのWant toを知る・明確化するところから始まります。

現状の外側とは


では2つ目の「現状の外側であること」とはどういう意味でしょうか。まず現状の定義をすると、現在のあなたの状況だけでなく、その状況が続けば起こりうる未来も含まれます。例えば新卒の血気盛んなルーキーが1年で会社のトップ営業になる!という目標を立てたとき、これは現状の外側でしょうか?この目標は一見大胆で素晴らしいですが、会社の中に先輩のお手本がいて真似すべき事、もっと工夫すべきことを観察すれば達成方法はなんとなく見えているので現在の延長線上にあります。

つまり「現状の外側」とは現状のままでは達成方法が分からない状態であり、現状の外側にゴールを設定するとは現在の自分では達成方法が見えないような大きなスケール、大胆な目標を設定するということにほかなりません。

人生の目標を複数の分野で設定する=バランスホイール

3つめです。ゴールは1つだけでなく人生の色々な分野に設定しましょう。仕事、ファイナンス、健康、家庭、人間関係、社会貢献、老後などです。仕事で頑張りすぎて家庭崩壊を起こす、お金はあるけど人間関係が壊れている、めちゃめちゃ健康だけど仕事は全然うまく行かない。一つのことだけに成功してもほかが崩れていたら良き生活とは言えません。人生全体を良いものにするためにオールライフのバランスの取れたゴールを設定しましょう。

こちらは実際のセッションで使うゴールの枠組みです。

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達成方法がわからないゴールがどう実現されるのか?

勉強でも仕事でも私生活でも目標を描いたら次は達成方法を考えます。しかし先程の現状の外側のゴールとは、現状のままでは達成方法が分からないものでした。達成方法がわからないものが実現するためのキーとなる脳の働きをご紹介します。

私達の脳には毛様体賦活系(Reticular Activating System)と呼ばれる情報の取捨選択フィルターがあります。

このフィルタ―によって、同じ言葉を聞いたとき、同じものを見たとき、人によって認識する情報が変化します。このフィルターが何を基準にしているかというと、我々の無意識が「重要だ」と認識しているか否かです。「自分には関係ない」と判断した情報はフィルターを通らず脳で認識されませんこの遮断された部分をスコトーマ・心理的盲点と呼びます。

何が重要か?ってその時々で変わりますよね?例えば家を買おうとすると人生の一大イベントなのでその重要性が増します。そうするとやたら家の情報が入ってきます。最近あなたにとても欲しいものが出来た時や、「子供が生まれた」というような大きなライフイベントが起きた事があれば、その前後で目に入ってくる情報が変わりませんでしたか?少し想像してみてください。

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ここで最初の問に戻ります。達成方法がわからないものが達成されるのはなぜか?に対する答えとしては、あなたが設定したゴールの重要性を脳が認識することで、RASのフィルターを開き、スコトーマを外れ、ゴール達成に必要な情報が脳に流れ込むようにすることで達成方法が見えてくる、というのが答えです。

重要なゴールであると認識させるのがキーポイント

あなたが設定したゴールの重要性を脳が認識することで、RASのフィルターを開き、スコトーマを外れ、ゴール達成に必要な情報が脳に流れ込むようにすることで達成方法が見えてくる

この一節を読んでこう思いませんか?「では、脳は何をもってゴールを重要と判断するのか」、と。ここがまさに認知科学の理論を用いることでこれまで重要だと思っていたことから、新しくゴール設定をしたものを重要だとマインドに認識できるようにしていくのがコーチングのプロセスの一つとなります。具体的にはエフィカシーを高める(自分が現状の外のゴールを達成できるか否かの自己評価)、セルフトークを書き換える(自分自身に語り掛ける言葉)、アファメーションを創る(ゴールが叶った世界に生きる自分を表現する言葉)等様々な手法でマインドを現状からゴールの世界へ向かわせることができます。

これらのテクニックもコーチングセッションを通じて身につけて頂きますが、ポイントとしてはこれらのテクニックを通じてゴールを達成している事が自然の状態と脳に認識させることで、それが重要だと認識させることにあります。

コーチが果たす役割

ここまでWant to、現状の外側、網様体賦活系、スコトーマの概念をご紹介してきましたが少し興味が湧きましたか。そうであったら嬉しいです。これらのアイデアやテクニックを身につければご自身でも適用(セルフコーチング)し、人生を通して活用していくことが出来ます。

しかしWant toがわからない、ゴール設定がうまくいかないとき、マインドの使い方がわからないなど最初はセルフコーチングは難しいものですし、私自身もコーチングを提供しつつ、自分のコーチをお願いしてもいます。なぜなら自分で自分の限界を超えたゴールを設定するのは難しいからですね。

無料体験セッションのお誘い

ここまでお読みいただきありがとうございました。少しでもコーチングの基本をご理解いただきそのメカニズムを理解頂けてたら嬉しいです。

私自身もプロのコーチとしてサービスを提供しており、コーチングを受けてみたい、まずは話を聞いてみたいという方向けにまずは30分無料でセッションを体験できる時間を設けております。私の得意分野などはこちらのページに記載がありますので御覧ください。連絡方法はSNSを通じてかメールでご連絡をいただければ日程調整いたします。

人生を大きく変えたい、もっと自分の可能性を追いかけたいという方はぜひ一緒に高みを目指していきましょう!

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