漢方小説を読んで
中島たい子さんの本です。確かに具合は悪いのに検査をしても病気ではないといわれ続けた主人公が漢方のお医者さんに行くことで、体調不良と折り合いをつけていく話です。
なんとなく具合が悪いけれどお医者さんに行くほどではないという低空飛行が続いています。ある程度の年齢になればガタがくるのは仕方がないものの、そうはいっても、つらいのは事実。健康食材や三日坊主のストレッチなどに頼っては効果がないと嘆いています。
漢方の未病という言葉や一人一人に合わせた処方という言葉に惹かれるものの、面倒くさそうですとか効果がなさそうですとか懐疑的な気持ちを抱いています。
でも、この本を読んで少しだけ漢方も、いいかもなと思えました。漢方で即完治したり急激に元気になったりしないのが信じられます。そのかわり、体の状態をなるべく良い状態に保てる手伝いをするというのが漢方のありようのようです。
ここが悪いから切りましょうとか薬で菌を殺しましょうとか分かりやすい結果は出ませんが、交換部品のない自分自身は、騙し騙しでも、付き合えるなら何よりです。
でも、まだちょっと怖いような。今日のところは、お酢でも飲んでお茶を濁します。
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