低血糖の検査で3日絶食した。
今回は、低血糖で検査入院をするかもしれない方へ役立つかもしれない情報を実体験をもとに書いてみた。
経緯
5,6年ほど前から低血糖のような症状があり、9月に近所の内科を受診し、ブドウ糖負荷試験を受けた。
その結果、「糖尿病」でも「甲状腺の異常」でもなく、「反応性低血糖」または「インスリノーマ」の疑いがあるという結果になった。
そのクリニックでは2時間までしかブドウ糖負荷試験ができないとのことで、より詳細に調べるために総合病院への紹介状をもらった。
後日総合病院を受診すると、検査入院での詳細な検査が必要とのことで、私は急遽入院することになった。
入院の内容
当初聞かされていた内容は、2日ほど絶食をして一定時間おきに空腹時の血糖値を測るというものだった。
そのため私は2日分の荷物を持って入院したが、入院してから聞かされた内容は、ブドウ糖負荷試験を長めに行うことや、最大72時間の絶食を行い、さらにはCT検査もするなどの、重い検査内容であった。
そのため最大7泊の入院が必要と言われてしまった。
当然2日想定で来ているので、暇潰しの道具もなく、コロナのため面会も病棟から出るのも禁止という監獄状態かつ絶食という地獄のような入院生活が始まってしまった。
入院生活できつかったこと
①一番血糖値が低くなってた時
絶食中、私は2日目の朝方に43くらいまで血糖値が低くなった。
動悸と震えがすごくて眠れなかった。
②採血
そもそも私は採血が嫌いなのに、3時間おきや1時間おき、最後には10分おきに採血をされた。そのうえ血糖値の測定を指でやるのだが、それも地味に痛い。
点滴を血管に入れられて毎回針を刺さないようにしてもらっていたが、それがまた痛い。
動かすと痛いし取れてしまうとまた刺し直しになるので、できるだけ動かさないように生活するのが難しかった。
③大部屋の騒音
相部屋になった方々は酸素ボンベをつけているらしく、寝ている間大きなブザー音のような音をずっと鳴らしていたので、耳栓など全く通用しなかった。しかし当然だが全く責めるつもりはない。当人も一番近くでうるさい音を聞きながら格闘しているのだ。
とりあえず音楽を聴いたり映画を見たりしてしのいだ。
④暇
一応ノートPCとiPadは持ってきたものの、何もやる気がしない。
Kindleで漫画を読んだりYoutubeを見たりしてもいずれ飽きる。
まだ院内を出歩ければ気晴らしになるもののそれもできない。
さらに食べるという行為を奪われているので本当にやることがない。
1日の唯一の楽しみは、夕方に始まる相棒の再放送をテレビで見ること。
唯一テンション上がったのはあたしン家の再放送をリアルタイムで偶然見れたこと。
人間、受動的な娯楽ではすぐに飽きてしまうのだと知った。
自分で体や頭を動かすことの大切さ・・・。でも全然やる気もおきないのでそことの葛藤。
④回診
コミュ障にとっては朝に行われる医者たちがぞろぞろやってくる回診が辛かった。
こっちは死んだ顔しているのに大勢に囲まれて恥ずかしい。
入院生活意外と平気だったこと
①絶食
大部屋なので、私以外には当然病院食が振る舞われる。
私はその漂ってくる匂いだけを嗅いでいたけど、そんなに辛くなくて、逆に全く考えないようにしてた方が辛かった。
お腹が空いてきたときは、あえてTikTokで大食い系ASMR動画を見ていた。そうすると代わりに食べてくれているようで逆に落ち着いた。
中途半端に食べ物をネタにするYoutuberの場合は逆にお腹がすいた。
食うなら気持ち悪くなりそうなほどいっぱい食ってくれ!!!!という心情。
おいしそうな食べ物を探して、退院後まっさきに食べるものランキングを脳内で作成した。私の場合は板チョコアイス!!!
②大部屋
大部屋なんて絶対嫌だー!と思っていたけど、意外と大きいスペースだったので余裕だった。服を入れる棚もあるし、窓際だったので夜景も楽しめた。
③血糖値の測定
最初はびびっていたけど、ゴムでぱちんと弾かれたような痛さで、跡もほとんど残らない。血もすぐ止まるので、大丈夫だった。自分でできるかは謎だけど・・・。
絶食を乗り切るためにやってよかったこと
①香水を持っていく
②コーヒーとお茶で味変する
いい匂いがするお気に入りの香水はイヤホン並みに役立ったアイテム。
そして絶食とはいうものの、絶飲ではないので、無糖のコーヒーとお茶は許された。(ただし緑茶だけ)
入院生活持ってくるべきだったもの
・予備の着替え
冬なのに高層かつ窓際なので日中意外と暑かった。半袖も持って来ればよかったと後悔。
・フックとハンガー
使ったタオルを乾かすために必要だった。
・現金
2日に1度ある移動売店やテレビを見るためのカード料金が現金払いのみだったので、3日くらいですぐ現金が底をついた。
(職員の方についてもらって特別にコンビニまで行かせてもらった)
・洗剤
下着を洗うために持ってくるべきだった。
・長いイヤホン
テレビとベッドとの間がけっこう開いていたので、イヤホンをつけると身動きができなかった。長めの線のがあればよかった。
・汗ふきシート
だるくてシャワーに入れない時でも、汗はかくのであったほうがよかった。
入院生活あってよかったもの
・ドライシャンプー
シャワー浴びれない日や、日中汗をかいたときに使うと優秀だった。
・ルームリフレッシャー
いつも使っているリフレッシャーはふとんにかけたり、着ているものにかけたりとけっこう使った。
格安SIM注意!
私が入院した病院では6時〜21時までしかWifiが使えなかった。
そのため私のスマホの容量が上限に達してしまい、追加で容量を購入することになった。
ただ、楽天モバイルのiPadはずっと使えたのでめっちゃ優秀だった!
(消灯後Kindleで漫画見る時とか、AmazonPrimeでアニメ見る時とか)
iPadにイヤホンを繋げるための接続端子は忘れないように!
入院中うれしかったこと
①2日に1度の移動販売
病棟には自販機しかなかったが、セブンイレブンの移動販売ではヨーグルトなどの生商品以外は種類を豊富に選ぶことができた!
そのため絶食期間があけた後は早速アルフォートと菓子パンとマカデミアナッツチョコを買った。
②ものすごく気が利く看護師さん
大きな病院だからか1回会った看護師さんとは2度と会わなかった。
でもたまに優しくていろいろ気にかけてくれる看護師さんがいると嬉しくなった。それ以外で人と話すことはなかった。
③ブドウ糖負荷試験のサイダーが冷やしてあった!!
前回のブドウ糖負荷試験で使用する激甘サイダー水は冷えてなかったので飲むのに時間がかかった。でも今回は冷やしておいていただけたので、おいしく飲めた!
結局病状はどうなの?
結果としては「インスリノーマ疑い」または、単なる「低血糖」となった。今回のブドウ糖負荷試験では前回クリニックで受けた結果よりも血糖値が下がらなかったので、「反応性低血糖」ではないということになった。
(私的には反応性低血糖が一番しっくりくるんだけど。。。)
「インスリノーマ」にしては、空腹時の血糖値が下がるまでが遅かったが、確かに空腹時にもインスリンが多めに出ていたという結果になった。
これは初期症状なのか、違うのか判断がつかないということで、後日CTを撮っておくこととなった。しかしそもそもインスリノーマの腫瘍は小さく通常でも見つかるかわからないということで、おそらく映らないだろうと言われた。(じゃあやりたくない・・・)
一方で、「単なる低血糖」の場合、主な原因は「食べなさすぎ」となる。
でも私は食べる量は普通だと思う。なので反応性じゃないかなーといまだに思っている。
または肝臓で糖をためておくのが下手なのか、糖質をとらなさすぎなのか?(いや毎日お菓子めっちゃ食べるよ?)
他にも甲状腺だとか褐色細胞だとか原因があるらしく、まあゆくゆく見ていきましょうということになった。
疑惑
反応性低血糖ではないという結果になったが、実は私がブドウ糖負荷試験を飲む前に、血糖値が60ほどに下がったのでブドウ糖を飲ませてくれた。
それから4時間後に試験はずらされたが、以前の試験では絶食状態で負荷試験を受けたので明らかに違いがあるのでは・・・と思っている。
試験前が70だったので、もしかしたらそれほど高くないのかもしれないが。。。
今後の過ごし方
とりあえずは食事に気をつけること。
病院食のようなバランスのとれた食事を3回することと、捕食をとること。
そこで心配なのはカロリーの摂りすぎ。
事実インスリノーマ患者は体重の増加が見られるという。
病院食を自分で用意するのはまじで無理。
でも今回タンパク質メインではだめなんだなーと学んだので糖質もちゃんととっていきたいと思った。
あとインスリノーマだった場合、私の膵臓には腫瘍があることになる。
それを取り除くのは大変そうだ。
その腫瘍がどんどん大きくなっていくかもしれないし、ないのかもしれない。次回のCTで映らなければいいけど。
医療保険は降りる?
私が入っている保険では、日帰り入院から保障の対象だったので、治療目的でない検査入院でも降りることがわかった。
そのため実質負担が3割。
入院費用は、今回は予定より早く血糖値が下がったので5泊6日で退院できることとなり、概算10万円の費用がかかった。
もともと7泊8日の予定だったのでそう考えるとラッキーだった(?)
いや、血糖値が下がらなかったら何も異常なしだったから別にラッキーではない・・・。
前回大学病院にO-157で入院した際には30万円かかった(個室だったし・・・)ので、それに比べれば安いけど、10万円でも退院時に一括で払うのはきつい。
特に今回は当初2日の予定が、入院後に8日と告げられたので、なおさら医療保険入っててよかったと思った。
あと、入院直前に会社の方へ限度額認定申請をしたらすぐに病室まで送ってくれたのでよかった。やり方は会社の健康保険組合から申請書をダウンロードして、会社の担当者に送るだけ。1日で送り返して来れて助かった!
看護師さんに渡したら「なにこれ??」っていう感じだったのでびっくりしたけど、お会計のときに出すやつですって言ったら伝わった。
まとめ
今回は、低血糖で検査入院をするかもしれない方へ役立つかもしれない情報を書いた。
私は、当初一番恐れていた48時間絶対「絶食」よりも、採血の痛みや暇の方が辛い結果となった。
自分のお気に入り(おすすめは香り系)を持ち込むことが暇を凌ぐうえでは大事だと思った。
香水はシュッシュしなくても瓶に直接鼻をあてて嗅ぐだけでも効果あり!
私のような採血大嫌い民からすれば、絶食の上に3時間おき、1時間おき、10分おきに採血されるのは間違いなく拷問であり、最後の方の1時間おき採血の時には虚無になり、アウシュビッツ収容所のことを考えていた。
しかし総合病院の医療はとても素晴らしく、何名もの医者や看護師さんがつきっきりで面倒を見てくれ、精密な検査をしてくれたことには大変感謝している。
入院費用10万円の価値はあると思う。
夜中も3時間おきに血糖値測定や採血をしにきてくれたり、設備がすごいなぁと思った。
それに私は単なる検査入院だけど、相部屋の方々は手術や治療など、より重い病を患っていたと思う。
たくさん辛いことがあるだろうと思うのに、看護師さんに「ありがとう」としっかりお礼を伝えていたり、とても礼儀正しくて尊敬した。
病気になっても他人のことを考えられる、思いやりのある大人になりたい。
今年になってから休職やら躁鬱やらでついてない。ほんとに厄年じゃね?
インスリノーマと鬱の関連性の記事を見たことがあるからその件も気になるなあ。。
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