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デザイナーが数値理解を深めるための5ステップ

こんにちは、ファインディでデザインマネージャーをしていますムカイ( @osk_kamui )です。

この記事はファインディデザインチーム Advent Calendar 2024の4日目の記事です。

今年はデザインチームが事業貢献をしていくと決めて走り抜けた1年目となります。その中で気づいたことなどを発信していければと思います。

ファインディデザインチーム Advent Calendar 2024より

今年のテーマは「事業貢献に関して気づいたこと」ということで書いていこうと思います。

事業貢献って何をするの

事業貢献するデザイン組織を標榜し日々邁進していますが、社外の方とお話しする際に「事業貢献」って何をしていますか?という質問をいただきます。

その際は「事業部の目標達成に向けてデザインの力を使って共に課題解決します」といったお話をするのですが、コンテクストによって中身は色々変わるので詳細は割愛しますが、どのような文脈においても事業貢献には「数値」というものがついてまわります

もちろん数値が全てではないことも承知の上ですが、数値が非常に大事なことは本稿をお読みの方ならご存知かと思います。

そしてファインディデザインチームではこの1年間、事業貢献のために数値理解をどう深めるかにトライしてきました。

24年初頭の数値理解と現在

数値に対してメンバーの当初の感覚では「わからないもの」「大事だが難しい」「イメージがつかない」といったものでした。

みなさんもよく耳にしたことがある「数値に対するイメージ」ではないでしょうか。我々も以前はそういった状況でした。

現在では各メンバーは担当事業のKGIやKPI、トレンド、施策単位でのインパクトなどを、程度の差はあれ理解することができています。

ではどのようにしてここまで辿り着いたのか、そのトライを書いていこうと思います。

数値理解の5ステップ

1. 数値のありかを知る

一番最初のステップです。みなさんは自身の関わるKPIなどがどこにあるかご存知ですか?意外と知らない方は多いのではないでしょうか。

我々も最初はそうでした、もちろん制限されているわけではないのですが、シンプルに「取りに行っていなかった」だけでした。

というわけで数値を見てもらうメンバーには数値のありかを知っている人に聞いてもらって第一歩を踏み出してもらいました。

2. 毎日転記する

次のステップはすごく簡単です。転記です。
この時、何も考えなくてOKです。ただただコピペです。
(始めた当初メンバーからは「意味あるんですか?」と疑われていました🥺)

ただし、毎日続けることが非常に大事です。
毎朝始業と同時に転記、週末の分は月曜日に転記。

そしてだいたい14日程度経ってくるころには変化が出始めます。(もっと早いかも)

「KPIはだいたいどれくらいの数字ですか?」という質問に答えられるようになっているはずです。また「最低と最高はどれくらいでしたか?」といったことにも答えらるようになっているはずです。

すごいですね!この時点で「数値がわからない」と言っていた過去の自分とはオサラバです。

3. 変化を視る

ここからはスムーズです。変化を視ていきましょう。

  • 曜日ごとに違いはあるか

  • 最低数値、最高数値はいくつか

  • 前日比(DoD) / 先週比(WoW) / 前月比(MoM)ではどんな違いがあるか、トレンドがあるか

  • 移動平均はどうか

  • スパイクはいつ起こるか

  • 逆に低迷するタイミングはいつか

などなどです。この観点で視ていくことができればかなり習熟してきたと言っても過言ではありません。

このステップは日々の数値に対して私が質問を投げかけ続けるということをしていました。質問がくるとわかると人は考えるものですね。

4. プロジェクトの結果予測をする/結果を回収する

変化を視ながらも、今度はKPIに関連する(特に自身の携わった)プロジェクトにも目を向けましょう。

みなさんは自身の携わるプロジェクトがどういった結果をもたらすかご存知でしょうか?もしまだであれば成長チャンスです、是非一緒に進めるマーケティング担当者かプロダクトマネージャーなどと話をしてみてください。

そして、そのプロジェクトの結果を今度は回収してみてください。
予測ができているプロジェクトであれば結果も出ていると思います。

もし予測ができていない、回収ができないということであれば、伸び代ありなのですが、それについてはまた別の記事で書こうと思います。

⚠️ ちなみに、このステップはデザインチームだけでなく他チームも関わるためやや慎重に進める必要があります。また、数値を能動的に追うことはデザイン業務(これもその一部ではあるが)を圧迫することにもなるので、組織状況を鑑みてトライしてみてください。

5. 3と4を照らし合わせる

さて、日々の数値とその見方、プロジェクトの結果が見えてきたら、それらを照らし合わせます。

すると以下の状態になっているかと思います。

  • 数字が上がった時に何が起きたかわかる

  • リリースに対して数字の変動がない場合、ちゃんと外れたとわかる

  • 携わった施策が目標に対してどれくらいのインパクトかわかる

  • 目標未達のヤバさがわかる(めっちゃ施策必要やん…となる)

どうでしょうか、ステップ1から考えると想像もできない状況ではないでしょうか。すごい!

視える人になったその次

さて、この5ステップを経て晴れて「視える人」になったと思うのですが(なっていなかったらすいません)、この次にどうするか。

デザインをしましょう。

デザインとは何かの話をしていると年が明けてしまうので割愛ですが、言いたいこととしては、数値が視えるようになったことで、事業にとってデザインがどういった価値をもたらしているかが視えるようになっている状況かと思います。

その中で、どのように事業にデザインを活かしていくかが次のステップになります。今まで以上にデザインに力をかけた方がいいかもしれないですし、場合によってはデザインをしない選択肢も出てくるでしょう。

そういった今までなかったオプションを取れることが数値理解が進んだ先にはあります。是非みなさんも数値理解を深めてデザインの力を最大限事業に活かしていただければと思います。

もし本稿を読んで興味を持たれた方はお気軽にDMまたはカジュアル面談でお話ししましょう。

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