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事業貢献とデザインのストック&フロー
こんにちは、ファインディでデザインマネージャーをしていますムカイ( @osk_kamui )です。
この記事はファインディデザインチーム Advent Calendar 2024の7日目の記事です。
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今年はデザインチームが事業貢献をしていくと決めて走り抜けた1年目となります。その中で気づいたことなどを発信していければと思います。
今年のテーマは「事業貢献に関して気づいたこと」ということで書いていこうと思います。
ストック&フロー
事業貢献に向けて数多くのデザイン業務と向き合う中で、意識していきたいなと思ったのがデザインにおける「ストック&フロー」です。
弊社では年間1,500以上のアウトプットがデザインチームから出ています。振り返ると一定の規模感になったなと思うのですが、その1つ1つは果たして会社の価値としてどう捉えると良いのかな、とふと思ったことがきっかけでした。
ではそのストック&フローの定義なのですが、私的には以下のように考えています。
ストック
長期的に価値を蓄積するデザイン投資で、例えばブランド価値やデザインシステム、再利用可能なコンポーネントなどが該当します。また、使いやすさや満足度といったものもストックになります。
フロー
短期的な効果を狙った一時的なデザイン投資で、例えばキャンペーンデザインや広告素材などが該当します。あまりプロダクトでは無いかもしれません。
ストック&フローは二律背反ではない
定義や例を見ると短期と中長期といった感じがしますね。
ただし大事なのはここからで、この2つは決して相反するものはありません。
例えば、ブランドつくりましょう!デザインシステムつくりましょう!という話は、やはり巨大なストック投資になります。
そしてストック投資は、フロー投資以上にリターンが見えにくい、また不確実性が高いという特徴があるため、事業からすると投資対象にしにくいといった点があります。
それを回避するために、デザインシステムも小さく区切り、足元の課題を解決するものから着手してフロー投資へと変えていく方法もあります。
また広告クリエイティブにおいても、まったく自由に作るではなく「らしさ」を意識して作ることができればフロー投資をしながらもストックに投資することができます。
最適なポートフォリオをつくりたい
これは「ストック」か「フロー」かではなく、ここは「ストック」ここは「フロー」といった感じで、柔軟に投資割合を変えながら進めていくことが重要です。
今の事業状況を踏まえたり、デザイン組織としてどうしていくのかといった観点から、最適な投資を行い、事業を最大化させていくことが、今後のデザイン組織運営において大事になるかもしれない、そう思った年末でした。
もし本稿を読んで興味を持たれた方はお気軽にDMまたはカジュアル面談でお話ししましょう。