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ADHDとASD併発は地獄なのか?

こんにちは、お疲れ様です!
よく書籍やサイトに「ADHD、ASDこの併発は地獄」とありますが、
本当に地獄なだけでしょうか?

今回は、この両方を診断され働いている私が併発して体験した良い事と悪かった事を書いてみようと思います。


併発してよかった2つのこと

1.好奇心旺盛で過集中

ASDの特性で、いろんなことに集中することは苦手だけど1つの事に集中するのは得意
というものがあります。

逆に、ADHDは注意散漫なところがありAの事をしていても
BやCの事も気になってどんどん新しい事にもチャレンジできるという特性があります。しかし、これは1つの事に集中できないという面もあります。

この2つの正反対に見える特性を持ったことで、
新しい環境やことに一定のストレスはあるものの注意散漫や多動の影響ですぐにそのことに興味を持てるので過度なストレスにはなりにくいです。

なのでどんどん新しい趣味を見つけることが出来るし、
一回集中し始めたらどんどんその事だけを楽しむことが出来て好奇心旺盛でチャレンジ力があるという良い面ができました、

2.そこまでコミュニケーション力が壊滅的にならなかった

ASD・ADHDどちらの特性でもコミュニケーションが苦手という面があり、
併発が地獄と言われる原因の一つです

でもその側面として、他の人が言いにくいことを言えるといういい面もあると思います。これが役に立つ場面はかなり少ないですが、学生なら思い切って委員会の委員長などをするといってみたり、おかしいと思ったことはおかしいと言えたり。

社会人なら「よく考えたらこれてまじゃない?」と思ったことを面談時に代替案を提案してみたり。

別に言わなくてもいい事を言う人も集団には必要だと思っていて、
本当に要らないことだったら「こんなバカがいるから自分は大丈夫」と安心してもらえたらいいし、気づきにくいところだったら何かのきっかけになるかもしれない。

ただ特性に任せて発言しまくるのは、コミュニケーションにはならないので経験の上に成り立っている自制は必要になると思います。

併発して地獄だった3つのこと

1.めっちゃいじめられた

ふと思いつくものは「いじめ」です。
何をされたかはここでは深く書きませんが、TVニュースでいじめ⇒自殺のニュースで流れてくる内容には「あるある~!やっぱりされるよね!」って思うことがよくある程度です。

どうしても発言内容が周りの人と合わなかったり
他の人とは比べられないほど注意散漫で多動で、長くかかわりがあれば距離感がつかめて上手くできますが、転校が多く対人関係を構築する前に引っ越していじめられて。。。という学生生活でした。

何が原因かはっきりしないですが同じように転校してる子はそうでもなかったので、複合的な発達障害はかかわりがありそうですよね。

やっぱり対人関係が苦手

私はADHDの特性で話がすぐ脱線してしまうという特徴があります。
ASDの特性では、遠回し(抽象的な)内容を理解できないという特性があります。
そしてどちらの特性でもある、一方的に話してしまう声掛けに気づけないほど過集中してしまうというものがあります。

これを組み合わせると、

  • 声掛けに気づいてくれたと思ったら、一方的に話すし内容があっちやこっちやと脱線してしまっている。

  • 気づ付けないようにオブラートに包んで注意したら褒められてる(そこまで怒られていない)と勘違いしてしまう。

  • しかも突然みんなが言わないようにしていたことを、躊躇せずに誰にでも話す。

という The ヤバいやつ が完成します。
いい面で書いたことのメリットもありますが、それ以上に対人のコミュニケーションが苦手で、しかも多動性があるので抑制するのにも限界があり結果として理解のある人以外との会話がお互い苦手になります。

結果として、就活の面接に落ちまくったり・グループワークが苦手になったりします。

何事にもこだわる割にはミスがひどい

仕事でも学校でも、1つの事に集中し始めると自分の中でのマイルールが構築されます。でも、これは障害のあるなし関係なく起こるものだと思いますし、仕事や勉強の中でミスを減らすためにルーティン化させていると思います。

これにASDの特性が加わると、マイルールでうまくいかないことがあってもそのマイルールに変更を加えることに強い焦燥感と嫌悪感を感じます。

それにADHDの特性が加わると、注意欠陥がひどく忘れ物やミスが多発しやすかったり衝動的に動いて何かを壊してしまったりします。

これをまとめると、
マイルールって言ってるけど、ミスが多発しているから修正点をアドバイスしたら、超混乱して焦ってめっちゃミスしたり、嫌悪感がひどくてうまく会話できない。

という状態になります。
実際私も今の仕事のスタイルを変更するとしたら、方法1つあたり数週間の猶予があればうまく対応できますが、じゃあ今から変更して次から変えてね!!

となると、頭が混乱して吐き気・体がぞわぞわしてじっとしていられない・なんかめっちゃ嫌な気持ち(突然罵倒されたくらいに)・適応できなくてミスがいつもの5倍くらいになる。

こんな状態になります。
なので私は、一般就労で働いていけないなって考えていますし、
恐らくこれを読んでいる障害のない方は目の前でそうなると余計怒っちゃうと思います。

これが原因でうまく働けないですが、別に抑圧できないわけではありません。
ですが365日常にストレスフルになるのできっと精神疾患が悪化すると思われます…

まとめ

今回はASDとADHDの特性の併発型で起こることを紹介してみました。

良い事では好奇心が旺盛だけど1つの事に集中し続ける能力もある面や併発したからいい意味で相殺された特性を上げました。

逆に悪かったことでは薬でも治療でもどうにもならない特性が原因で、社会性が壊滅的になったり、新しいことをスグに実行できない、コミュニケーションが苦手でいじめられやすいといったことを紹介しました。

こう書くとやっぱり地獄じゃないか!となりますが、その地獄の中で経験してきたことを糧に1つずつ上手く抑圧できる方法を見つけていくことが出来れば、だんだんと生き易くなります。

今はアドバイスされたことは嫌でも一旦やってみる、もし合わなかったら辞めるというスタンスで暮らしているので、すぐに行動してくれるからアドバイスのし甲斐があるという評価を頂けています。

こんな風に一工夫できるときに実行するだけで、意外と普通に暮らせるので併発している人や周りにそんな人がいるときは、全部を変えれなくてもマイルール+αくらいならきっとできるのであきらめずに、一緒に社会を乗り越えましょう♪


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